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  1. 上市町議会 2005-06-01
    平成17年6月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過       ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯副議長(岡部光雄君) おはようございます。  議長が公務のため欠席しております。私、副議長が議長の職務を行いますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。  ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)     ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告  ◆◆◆ 2 ◯副議長(岡部光雄君) 日程に先立ちまして、諸般の報告をいたします。  堀田産業課長が公務のため欠席しております。かわって鶴居産業課主幹が出席しております。  これで、諸般の報告を終わります。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。  これより本日の日程に入ります。       ◆◆◆ 議案第61号から議案第75号まで ◆◆◆ 3 ◯副議長(岡部光雄君) 日程第1 議案第61号から議案第75号までの件を議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯副議長(岡部光雄君) これより町政一般に対する質問及び提出案件に対する質疑を行います。
     なお、議員各位並びに当局の皆様には、質問、答弁を簡潔明瞭に行い、議事進行にご協力をお願いいたします。  通告がありますので、順次発言を許します。             ◇  酒  井  恒  雄  君 5 ◯副議長(岡部光雄君) 12番 酒井恒雄君。             〔12番 酒井恒雄君 登壇〕 6 ◯12番(酒井恒雄君) 皆さんおはようございます。  本定例会の一般質問で、議員各位からこの機会を与えていただきましたことを、まずもって心から御礼を申し上げたいと思います。  それでは、通告に従いましてただいまから質問させていただきます。  いよいよ本年は、町長も我々議員も今期4年間の実績が問われ、町民の皆様から選挙の洗礼を受けるわけでありますが、議員は2名減員の新しい定数での激戦が予想され、有権者の関心が高いところと思われます。一方、町長選につきましては、現在波風が立っていない状況であり、とりもなおさず、これは町民の厚い信頼のあらわれであろうと確信しているものであります。  伊東町長は、今議会の提案理由の冒頭の部で、2期目3年8カ月の事績の総括をされております。まさに、第6次上市町総合計画に基づき、現状を見据え、町民の視点から「公平で公正な開かれた町政」の姿勢を貫き、「存在感あふれる上市町」の実現に向け、渾身の努力を重ねてきたと述べておられますが、その真摯な町政運営は、私の目からも町民の目からも全くひとしく映るものと思われます。  かみいち総合病院の全面改築、新世代ケーブルテレビ施設整備事業、ISO14001取得、弓庄保育所新設、新町制50周年記念事業、馬場島荘の改築等々、いずれをとっても町長の高邁な識見と指導力のたまものと高く評価を申し上げる一人であります。  ところで、町の行財政を取り巻く環境は非常に厳しく、この先行き不透明な時代を乗り越えることのできる指導者が強く求められております。この時期に町長選の話題がないことは、町民の皆様の町長に寄せる信頼は推して知るべしであります。伊東町長は、残された任期のことにしか言及されておりませんが、ぜひもう少しその先のことについて、決意の一端をご披露いただければ幸いだと思っております。  「剱を仰ぐきらめきの町~存在感あふれる上市町~」、第6次総合計画基本理念によって、いよいよ後期に入るわけでありますが、伊東町長に、町政運営に当たっての最重要課題に何を考えておいでになるのか、まず質問をさせていただきます。  町長の公約も含めて検証してみましても、災害に強いまちづくりを構築しなければなりませんし、安全で安心して暮らせるまちづくり雨水対策による快適なまちづくり、百年の大計に立った上市立山横断道路整備促進人口増対策、一日も早い全町下水道化、上市町の高齢化率は既に24%を超え、長期入院される高齢者が増加している次第でございます。それによって、法などによる療養型病床群の設置等々、このように大きく課題が山積しておりますが、2万4,000町民のために、何を描いておいでになっているのかお伺いいたします。  以上、質問に適切にお答えください。 7 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 8 ◯町長(伊東尚志君) どなたもおはようございます。よろしくお願い申し上げます。  それでは、酒井議員さんの質問にお答えをいたします。  いろいろお尋ねでありますが、私はさきに、残された期間を全力を挙げるというふうな形で述べさせていただきました。波風が立っていないのはどういうところにあるんだろうかということを、耳を傾けながら、残された任期を一生懸命やることが先決というつもりで、今日までその姿勢を貫いてまいっております。  私は、ちょっと変わっておるのは、言葉が先行するよりも、終わってみて何をやったかと。失われた8年間でなかったと言ってもらう、そういう仕事をすべきということで、議会の皆さんに発言したことを着実にスケジュールを組んで仕事をさせていただいて、今日まで来ております。  残された期間、そのことに全力を挙げるつもりでありますが、任期が4カ月たちますと切れるわけでありますが、そのときに、皆さんの空気をもう一度問いただして進めたいというふうに思っています。というのは、1期目、2期目というのは、上市町長という先代まで培われたポストで私は仕事をさせていただいたと思いますが、その後の4年間というのは、そのポストに何を残すことができるか。そういうことを考えるときに、1期や2期目の選挙に買って出るという、そういう気持ちだけでは務まらんものというふうに思っております。難しい、特に町村合併とかいろんな部分でまだくすぶっておりますし、心を一つにしなければならん大事な時期でありますから、もう少し最後まで皆さんの意見を聞きながら、慎重に物事を運びたいというふうに考えておる次第であります。  いずれにいたしましても、「存在感」というこのキャッチフレーズは、皆さんによく理解していただいたというふうな意味で、大変喜んでおります。一番になるということでなしに、何をなしたかということをちゃんと理解していただける、そんなまちづくりをするということが、皆さんと一緒に理解されたというふうに思っておるわけであります。しかし、世の中はそんなに甘いものではありませんで、声のないのを自分の支持だというふうに過信するほど私はばかではありませんで、もう少し物事を見て、きちんとした判断をいたしたいというふうに思っておりますし、今までの8年につきましては悔いはないというふうに私自身は思っていることを理解いただきたいと、このように思っています。  そこで、大まかなもので打ち上げてまいりましたことは、だれが町長になりましても、第6次総合計画に盛り込んだことをちゃんとやる。そして、この後は後期5カ年に入るわけでありますが、いやがおうでも見直しをかけてきちっとしていかなければならん時期であるというふうに思っていまして、これは私自身の公約でもあると同時に、残りの人、どなたが就かれてもそういうレールが敷かれているものと思っておりますし、そういう道をちゃんとつくってきたような感じがしておるわけであります。  残された課題は何かと言いますと、第1番に挙げなければならんのは、気がかりなのはやはり陽南小学校を中心とする周辺の人様があそこにちゃんと集うと、そういうことをやらなければならんというふうに思っておりまして、その1つが、あの道路の話にもあるというふうに思っております。そのことを、きちんと花を咲かせたいというふうに考えておるところであります。  それから、療養型につきましては、アドバルーンを上げておりますが、県下のベッド数の問題で難渋いたしておりますが、この夢は決して捨ててはならんものというふうに思っております。  さらには、アルプストンネル、このことにつきましても、東海北陸自動車道が3年後に開通いたします。トンネルで難渋いたしておりますが、先般道路公団の担当理事さんとお話ししましたときに、「もう3年待ってほしい。3年後に完成する」ということを明確に述べられました。恐らく東海北陸自動車道能越自動車道が完成の暁には、このアルプストンネルの何らかのアクションがなされるものというふうに理解をいたしております。その問題等があります。  おかげさまで、金のかかるものにつきましては、おおよそ形がついておりますが、いろんな意味で、後で話がありますが指定管理者制度、民営化の問題等に積極果敢に取り組みながら、行政経費をスリムにしながら、そうかといってサービスを落とさない、そんなことをきちんと枠組みを決めながら、住民の信頼に応えていくような、そんな形が残されているものというふうに理解をいたしております。  いずれにいたしましても、この三位一体の改革につきましても、見通しは定かではありませんが、町としてのありようについて、きちんと町を残すんだという矜持を持ちながら物事を進めてまいりたいというふうに考えておるところでございまして、そういう意味で、全力を挙げながら、残された期間を皆さんの気持ちを大事にしながら先へ進ませていただきたいというふうに考えておる次第であります。  まだまだ、どうだこうだという大それたことにつきまして積極的な答えは持ち合わせておりませんで、最後まで慎重に物事を見定めながら考えさせていただきたいというふうに思っておる次第でありまして、よろしくお願い申し上げます。 9 ◯副議長(岡部光雄君) 12番 酒井恒雄君。 10 ◯12番(酒井恒雄君) どうも答弁ありがとうございました。再質問させていただきます。  今、全国で市町村合併が進展する中、富山県内においては南砺市、砺波市、新富山市が誕生するなど、また本年11月には新高岡市、射水市が合併され、明年3月末には黒部市、宇奈月町が合併となり、残りは4町1村となってきます。当町は現時点では単独町政、私も慎重派として真摯に町の将来のビジョンをしっかりと見定めながら、上市町の生活基盤づくりを一層進めることが大切であると思っているのでございます。ここに住んでよかった、住みたくなる町を構築するためにも、まず独自性を持たなければならないのであります。町を考えますと、いろんな公共施設は他の市町村に負けないくらい整備されております。ところが、生活基盤でありますインフラは、小さな町であるかもしれないけれども、皆さんが待望久しく待っている下水道の一日も早い実現に向けて、皆さん方が念願しているところでございます。これらを、財政の問題点もあるかもしれませんが、2万4,000町民が、あと下水道だけはどうしても仕上げをしてくれないかと、それが念願となっているんですね。そういったことで、町長、できれば町は5、6年遅れると思いますけれども、やはり知恵も出して、汗も出して、町民の負託に応えられるように切望する一人でございます。  この点について、質問させていただきます。 11 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 12 ◯町長(伊東尚志君) お答えいたします。  この後、来年の4月1日で全国で1,822の町村になる予定であります。富山県は10市4町1村という格好になります。  実は、皆さん方のほうへその情報になる「町村週報」というものの写しをお渡ししておると思いますが、新しい合併の法律で1万人以下について県が勧告する。それからまた、政令都市、中核市というようなことで、準備が整わなくてその思いが達成されなかったところについては応援するというような形で、今までの特例債は設けないけれども、要するに10年間のものを半分にした5年間、それぞれの地方交付税については保障しますというような形で書いております。  富山県の場合につきましては、その件は知事は「私ところは、住民の皆さんの意思に任せる」と。要するに町村の意思に任せて、そういう勧告をするつもりはありません。全国的にも合併がここまで進んでおりますからというような話をされております。したがいまして、知事は先般の三位一体の関係の会議の中で明確にそのことを申されておりますし、交付税の確保につきまして「全力を挙げる」と、こう言っております。私は、今の中身で財政事情で町がつぶれるとすれば県もつぶれる。上市がつぶれれば全国の町村もつぶれると、こういうふうに申し上げましたが、まさしくそういう現実であります。いずれにいたしましても、交付税の調整機能、保障機能をどこまで確保して、そして自治体の固有の財源として財務省がきちんと総務省の話を聞くかどうか、ここにかかってくるというふうに思っております。  今、国のありようは、これは私見でありますが、財政諮問会議ということで、全く国民の視点でなくて、数字合わせだけのそういう会議をつくって大なたを振るっておると、こういう現実でありますが、少し政権が変わればものの見方も変わってくるというふうに思っております。人の意見を聞くことは大事でありますが、もっと痛みのわかる政治をやってほしいということを、折々に声を大にしておるわけであります。  そこで、本題の下水道の話に戻りますが、下水道も公共事業として減額の対象になりました。しかし、全国で7割の下水道が進んだといいましても、それは都市部のことでありまして、ある県に至っては進捗率が30%、そういう現実もある中で、この下水道の補助金は切ってはだめだと、下水道の進捗に妨げになってはだめだという声を大にして組織的に運動いたしました結果、平成17年度では、要するに一定の料金を取っていないところにつきましては交付税を減額する。そういうことで、建設に対する助成措置は現状を維持すると、こういう形で決着をしております。  したがいまして、皆さん方にも今年の4月1日から、下水道水道料金につきましてコスト計算をした結果、応分のアップをお願いしたところでありまして、そういう痛みを伴いながら、下水道がちゃんと全区域に上がるように、これは私ところの重要課題でありまして、していきたいなというふうに思っております。  下水道が入っておるところと入っていないところが、上水道のありがたみよりもさらに一歩進んだ文化的な生活ということで、受けたところは最善の喜びを享受しておりますので、これを広く皆さんにやれるように、公平の原則から言いましても、遅滞なく仕事をしてまいりたいと。こういうことをお約束しておきたいというふうに思っています。  ただ、まだ約80億ほどの投資が残っておりますので、今の枠内の数字を維持できるというふうに思っていますが、できるだけ落とさないように進捗率を上げてまいりたいと、こういうふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 13 ◯副議長(岡部光雄君) 12番 酒井恒雄君。 14 ◯12番(酒井恒雄君) ありがとうございました。  今日まで、伊東町長さんにすれば、理屈よりも実行を優先して現場主義を貫いてこられたということでありまして、非常にたくましく、目で見る管理をしていらっしゃるなと、私はそういうふうに思っているわけでございます。  そこで、次の10月の選挙には、町民の皆さんの首長としての現在の形を、私は決意表明をもう一度聞かせてほしいと思います。  それと、さきの5月15日にNHKの「民謡フェスティバル」で寺崎美幸氏、そしてまた6月6日には女流王将戦で千葉涼子さんの2氏がグランプリに輝いたといったことで、上市町民の皆さん、富山県の皆さんに夢と元気を与えてくれた。本当に喜びにたえない次第であります。将棋の仲間たちは、みんな小さい子に元気を与えてくれたということで非常に喜んでおるんですね。そういったこともありまして、10月の選挙には伊東町長もやはり出馬されまして、全町民が満開の花が咲くように、私も念願している次第でございます。いま一度、そういったことで決意表明をおっしゃっていただきたいと思います。 15 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 16 ◯町長(伊東尚志君) 議員さんの気持ちを大変ありがたく、真摯に受けとめて、最善を尽くしたいというふうに思っております。 17 ◯12番(酒井恒雄君) これで私の質問を終わらせていただきます。             ◇  星  野  正  男  君 18 ◯副議長(岡部光雄君) 10番 星野正男君。             〔10番 星野正男君 登壇〕 19 ◯10番(星野正男君) ただいまの酒井恒雄議員の質問、事前に私も見ておりまして、町長は慎重な言い回しながら、しかし意欲は十分伝わってきたなというふうに伺っておりました。  第6次上市町総合計画後期計画についての見直しという話も出てまいりましたが、町長常日ごろおっしゃっておるように、「公平で公正・開かれた町政運営」ということを町民主体で行うという表明が今議会の提案理由の中でもございました。「山は座敷」そして「町の活力は商工業の発展」、こういうことを常日ごろおっしゃっておりますが、私もその言葉に非常に同感を覚える者でございまして、期待を申し上げたいというふうに思います。  さて、立山町利田地内に建設を予定されております総合ショッピングセンター「イオン」の出店計画が発表されて、かなり日がたつわけであります。富立大橋の供用開始とともに、その動向がにわかに町民の皆さんの関心が深まってきたというふうに思います。伊東町長においては、いち早く富山市の森市長とともに「出店反対」という意思表明がされました。上市町の商工会でも、反対活動として近隣市町村の商工会をはじめ行政機関に理解を求めるために行動を起こしたということが、報道を通じて知らされました。  上市町は、町制50周年の事業の中でも「市のサミット」を開くなど、上市町の発展は商売町としての発展に合った歴史を形にしたというふうに、この50周年の「市のサミット」に参加しながら感じました。  一方、消費者の動向は、富山市のアピタ、魚津市のアピタ、あるいは婦中町のファボーレなどに既に流出しておりまして、一方、通販やテレビショッピング、あるいはインターネットオークションなどモータリゼーションと情報化の波によって、大きく変化を来してきたというふうに思っております。  バブル崩壊後、厳しい経済状況と相まって、大型店舗が来る来ない以前に、低迷から抜け出せない状況であるというふうに思っております。また、上市町の商工業は農業収入に支えられてきたという長い歴史がありまして、この消費動向は、著しい農業所得低落で二重の低迷に追い込まれてきたのではないかというふうに思っておるところです。  私は、町内の個店や建設業者の皆さんは、今まで営々と固定資産税や住民税を、苦しい時にも工面をしながら納税に励んできたが、今日の状況は大量に品物を扱う町外業者が、トータルコストが合えば「上市町で赤字でも売れ」というふうな企業方針や号令のもとに営業活動をされているとすれば、ひとたまりもなく廃業に追い込まれる、そういう悲哀を感じておられるのではないかなというふうに痛みを感じるわけであります。  こうした状況下で、次の点を伺いたいと思います。  1番目に、大型店舗総合ショッピングセンター「イオン」出店について、町の基本姿勢を町長が既に表明されておりますが、変わりがないかどうか。そして、そのことを踏まえて、今後の商工業の振興対策をどういうふうに考えるか。そして、当面の方針はどういうところに置くのか。そして3番目、上市の「市」の名がつく「市のサミット」も開かれたわけでありますけれども、商工業振興を中心に据えたまちづくりということについて、町はどのように考えるか。この3点について答弁をお願いしたいというふうに思います。 20 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 21 ◯町長(伊東尚志君) お答えをいたします。  初めに、基本姿勢といたしましては、超大型ショッピングセンター「イオン」の建設は、まさに商業経営の常識を超える計画でございまして、地域の商業環境を激変させ、今後のまちづくり計画にも大きな打撃を与える危険性をはらんでおりまして、同意しがたいものと心しております。  ちょっと差し挟みますが、この件につきまして、経済産業省の事務次官、当時の中小企業庁長官でありました杉山さんにこの件を相談いたしました。私どもといたしましては、市街地の中で、同じ土俵の中で戦争していただけるものについては、これは妨げるものではありませんが、全く都市計画を無視した中で展開されて、そして他の市町村にも広く影響を及ぼすということになりますと、これは看過するわけにはいかないというふうに思っておりますし、さらには、それを利用する消費者の動向を考えましても、これ以上、町の消費者と言われる皆さんに利便性を享受させる、要するに町の皆さんに不足しているという観点から言いましても、ないものと考えておりまして、この点からも姿勢はいささかも変わっておりません。  このために、町議会や町商工会の皆さんとはかりまして、昨年4月30日に、富山県や県議会、県商工会連合会はもとより、富山市をはじめ2市3町1村の行政、議会、商工会議所、商工会を訪問いたしまして、地域商業の育成並びに擁護のためにも富山県には適切なご指導を、各関係機関にあっては反対の表明を賜りたく、要請したところであります。  そこで、先日皆さん方のほうに『エコノミスト』の写しを渡したと思います。ダイエーに続いて、イトーヨーカ堂が大変なことになっておるというニュースを皆さんにお配りしたところであります。これは、現実私が定めたところでありませんが、イトーヨーカ堂あるいはイオンにつきましても、ダイエーの二の舞になりつつあると、そういう現状が起きておるということをスクープしたものであります。このスーパーの現状を見ますと、10年を1区切りにして次々と別のものがそれを食っていく、そういう現実を目の前にされますと、最後、「つわものどもが夢のあと」というような、荒れ地だけ残っていくような荒れ方になっても、これはたまったものではありません。私は、そういう意味からいきましても、このことにつきましては極めて憂慮しておるということでございます。  次に、町商工業振興についてでありますが、上市町の中心市街地は零細店舗が多く、経営環境が厳しい上に、近隣市町並びに町内においても大型店舗が複数出店していることから、町の商業環境はますます厳しく変化しております。このことから、町といたしましても、町民の生活に密着した安定感のある地域商業をつくり、発展させるため、商店街近代化事業や市街地再開発事業などにより、中心市街地の活性化を図るとともに、市街地中心部の空洞化の歯どめと誘客拡大に努めてまいったところであります。  また、町と商工会、地元小売事業者とが協力いたしまして、地域に根ざした商店街づくりと、魅力的で個性のある商店づくりのため、融資や個店指導の強化などにより、広域的集客力がある店舗づくりを支援するとともに、「くすりの町」としてのイメージをPRし、配置、売薬業の振興にも努めてまいったところでございますし、今後も馬力をかけていきたいというふうに考えておるところであります。  一方、工業については、従来からの繊維、医薬品製造などの既存企業の経営基盤の強化はもとより、優良企業の誘致を図ってまいるところでございます。  幸いにも、商品販売額並びに製造出荷額は落ち込みも少なく、最近では製造業に活気が見られ、大規模な拡張を計画されている企業もありますし、旧新川産業跡地の利活用についても、着々と工事が進められております。  今後とも、商工業の調和あるまちづくりの推進に努めてまいりたいと考えておるところであります。  最後に一言、イオンのことにつきましては、県のほうへ何ら届け出の兆しがないというふうに伺っておることをお伝えしておきたいというふうに思います。 22 ◯副議長(岡部光雄君) 10番 星野正男君。 23 ◯10番(星野正男君) 再質問させていただきます。  反対は反対で、異論は挟みたくないわけであります。  ただ、絵画を見ておっても、反対に至った考え方、こういった面でこうなるから反対だということが必要だというふうに思っておりまして、先ほども言いましたが、バブル崩壊以来10年余りの経済の低迷、そしてここでこれだけ売上が下がっておるんだから、来たらもっと下がるだろうという、そういう憶測や被害者意識というものだけではかなり対応は消極的でないかなと、こういうふうに私は思うわけです。  これは、県が、新幹線が通りますときに富山県で富山の駅で降りてもらえるかどうかということをある専門家に話を伺ったということが、テレビで放映されておりました。富山県と石川県を比べると、やはり石川県のネームバリューが富山よりもかなり強くて、観光資源的にも古都としての武家屋敷や兼六園や能登の観光資源というようなことが全国的にも知られておって、このまま安閑としておると「ストロー現象」になって、金沢で降りても富山で降りんようになるぞといういうような報道がされておりました。まさに、商工業の発展あるいはイオンができるできないにかかわらず、上市町を目的にして人がどういう形にすれば寄ってくるかということを積極的に考える必要があるのでないかなというふうに思っておるわけです。  冒頭に言いましたように、憶測やそういったことではなしに、もう一つ突っ込んで本当のことをイオンがどう考えておるのか。あるいは立山町は2、3回説明を受けておるというふうに聞いておりますが、立山町ではそれをどのように受けとめておるのか。こういう事実に照らして対策を考える必要があるのでないかなというふうに考えております。  かつて、駅の2階にジャスコが農協のところにおりましたが、ジャスコもイオングループのメーンの企業でありまして、上市町にはイオンのスーパー部門であるマックスバリューも既に営業をしておるわけでありまして、上市町は直接イオンに聞こうと思えば聞ける環境にあるのではないかなと。そして、その中で本当に対策を打つことができるのではないかなというふうに思ってならないところであります。  私は、どちらかというと、イオンを逆に利用したまちづくり、富山市の消費者が常願寺川を越えてやってくる、これを上市町に引っ張る、あるいは滑川市や魚津市の人たちが上市町を通過していく消費者を上市町に滞留させるというふうな手だても考えながら物事を考えていく必要があるんじゃないかなというふうに思っておるところです。  2、3年遅れた感じはありますものの、相変わらず平成20年ぐらいには開業ということで進んでおるというふうに一部から聞いておりますし、そういう意味では、町もこの2、3年の間にしっかりとした計画を立てて実行していけば、逆にそれが利用できるのではないかと。そういう積極姿勢こそ必要じゃないかというふうに思っております。  もう1つ、委託事業でありますけれども、「市姫さんど」とか、あるいは「まちなかアート」「剱岳フォトコンテスト」とか、いろいろと町の中で集客の手だてがそれなりに努力されておることを知っておりますが、あくまでもこの町の中だけの話であって、町外から呼んでくるというような、町外の人たちが行ってみたいと思うような事業に、いま一つなっておらんがでないかと。そういうことが必要なのかどうかということも検討しなければならんのでないかなと思うわけです。  商工会だけに頼っておるのでなしに、委託事業といえども町の事業ということでやっておるとすれば、責任がついて回るわけでありますし、場合によったらJAや企業も巻き込んでやれないかなと。そして問題は、よく話になるのは、JAや企業は利潤を追求するし、行政は利潤を追求せんからかみ合わんのだという話がありますが、やはりその辺は知恵を出しながら考えて、場合によっては、商工行政も広域行政のものの考え方を利用すべきでないかなというふうに思っておるわけです。  場合によったら、立山町のこうしたものには上市も一緒に参加する、上市のこうしたものには立山町も参加する、あるいは滑川市もお互いに参加するというようなことをしながら相乗効果を上げていく、そういう考え方も必要でないかなというふうに思っておるところであります。  ちょっと雑駁で質問の要旨がつかめなかったかもしれませんが、まとめますと、この上市町を目標にして来てくれる町外の消費者、住民の皆さんをどう誘引し、活性化につなげていくのか。そして、この最も根本のところは、町にジャスコもあった、マックスバリューもあるという中で、もう一つ突っ込んでこの実態を調査し、対応する気があるかどうか。それから、現在行っている「市姫さんど」「まちなかアート」「フォトコンテスト」など、そうしたものをもっと拡大しながら、広域的に取り組む必要があるんじゃないか。こういう3点について再質問をさせていただきたいというふうに思います。 24 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 25 ◯町長(伊東尚志君) お答えをいたします。  先ほど、町としての基本姿勢について答弁申し上げたとおりでございまして、町、議会、商工会挙げて取り組んでおるところでございます。議員さんからいただいております消費者誘引の対応の手だてはないか。積極的に調査、研究、意見交換を図る考えはないか。町民の雇用を積極的に要請する考えはないかということでございますが、提言として承っておきますが、早急には対応しがたいものというふうに理解をいたしております。商工会、町を挙げて、そういう空気を促すということが大事だというふうに思っておりまして、イオンを逆手にとって、町の活性化につなげるなんていう考え方につきましてはくみいたしておりません。  次に、道路行政につきましては、上市町まで容易に足を運んでいただけますよう、富立大橋から立山インターを通り、柿沢スーパー農道に至る立山上市横断道路の新規整備に努めておるところでありますが、イオンを飛び越えて上市までやるという、そういった意味のところは非常に難しいというふうに思っております。そのためにも、議員提案のとおり、味蔵の充実や特産品の開発やイベントの見直しなどにつきまして、遅々とした歩みでありますが、確実に物事を進めさせていただきたいというふうに思っています。  それから、「市姫さんど」が低調というご指摘でございますが、今年で8年目を迎えるものでありまして、フリーマーケットやワゴンセール、イベント、ふるまい等、さらに昨年から農業関係の朝市グループも参加をいただいておりまして、毎年5回の開催について、商工会女性部が中心になって頑張っておられまして、まさに継続は力というふうに評価をいたしております。さらに継続できるように、町としても応援をしてまいりたいと考えております。
     昨年、町商工会で実施されたイオン進出に伴う地域中小商業影響調査によりますと、中心市街地では大型店と異なる特徴を生かした魅力づくりや接客マナーの向上等に心がけていきたいと答えておられまして、身の丈にあったイベントや対応が肝要かと思われ、議員各位におかれましても、口コミや参加などの側面から、ご指導、ご協力をお願い申し上げたいというふうに思っています。また、今年度は新たに「剱岳ビューポイントマップ」を作成いたしまして、商店街をはじめ上市の景観のすばらしさを発信してまいりたいというふうに思っています。  さらに、入り込み数を増やすため、中山間地をはじめとする豊かな自然資源を活用したグリーンツーリズムの導入に向けて目下検討中でございまして、皆様のご指導をいただきながら、平成18年度からの一つの目玉として上げられるように担当課へ指示したところであります。私の山振の関係の仕事で、全国で受け入れてくれるところをあっせんする事業所が東京の八重洲口に立ち上がりました。要するに受け入れてくれるところを探しているということでございまして、それに合った幾つかのパターンをつくりながら、それこそ上市へ来たついでに滑川のいいところ、あるいはまた立山のいいところ、さらにはもっと奥へ進んでもいいと思いますが、そういうものをセットにして売り出すように検討しておるところであります。ご理解いただきたいというふうに思います。  以上であります。 26 ◯副議長(岡部光雄君) 10番 星野正男君。 27 ◯10番(星野正男君) ありがとうございました。  グリーンツーリズムの話が出てまいりまして、私も質問したかいがあったかなというふうに思っておりますが、いま一度質問をさせていただきたいというふうに思います。  特に今、グリーンツーリズムでは非常に環境も整ってまいりましたし、先だってやった山菜祭りは非常に盛会でありました。やはり種地区あるいは白萩東部地区といったところの住民の皆さんがだんだん減っていったり、高齢化するわけでありますけれども、活気を取り戻す意味では、かなりインパクトのある事業だというふうに思いますし、ひいては商工業の発展につながっていくものと期待を申し上げたいというふうに思います。  そこで、町の商工会のホームページあたりを見ますと、特産品も並んでおったり、いろいろと活発に取り組んでいるのがわかるわけですが、まだまだ町の産品としては特産品が少ないなという感じをぬぐえないわけです。  私は、大きな金をかける必要はないけれども、毎年1回その企業が努力をしてつくった特産品のコンテストみたいなものを祭りにあわせてやると。これは言ってみれば、その商店、個店の励みになるわけでありまして、そしてこの商品は平成何年度の金印の商品だということが消費者にもインパクトを与えるのではないかなと。購入の動機になるのではないかというふうなことを思いまして、できればそうしたことあたりがどうだろうかと。  それから、放置自転車等で相当町も困っておいでですが、貸し自転車みたいなものを何台か置いて、個店をポイントでラリーしたり、観光地をポイントでラリーしたりして、ささやかではあっても、町へ来ていただいたという感謝の意味を込めて、上市町が記念品を贈呈すると、こういうような計画はどうかなと。これは、「アルプスの湯」あたりでは公的温泉のポイントラリー等がありまして、既に前例があるわけですから、そういったことも考えたらどうかなということを思ったりするわけであります。  観光や商工業も広域行政としてとらえなければならんというのは、もう既に産業課のほうでも取り組んでおられると思いますが、先だって姉妹都市である九十九里町の夏祭りにお邪魔したときに、東金の市長夫妻が参列しておられたり、山武郡の町村の首長さんや議長さんが出席しておられるということで、あの地域挙げてお互いに協力しながら、その祭りを盛り上げるというような事業に出席したことを思い出します。  したがって、「おらが町こそ目立たにゃならん」という考え方よりは、地域として、例えば常願寺川から早月川までの流域間を振興させることで、既に丸山総合公園のところで物産展が1、2度あったように思いますが、そのようなことで、少なくとも旧中新川郡の中で、滑川には「竜宮まつり」もあれば上市には「市姫まつり」もある、「雪のフェスティバル」もある。そういうように各町村にあるわけですから、そういったことにお互いに協力をしながら、お互いの住民が行政の区域を超えて盛り上げ、そして動くということのインセンティブを図る必要があるのでないかということで、ぜひともそうしたことを考えていただいたらというふうに思うわけであります。  今年初めの機構改革で、産業課の中に従来の農務、林務のほかに商工振興も取り込まれましたが、商工振興を一つの係でなしに全体で取り組むと。農務も林務も一緒になってそのイベントに取り組むというようなこととか、あるいはNet3を所管するのは企画でありますが、そこで限りなく宣伝ができるような環境はないか調査研究するとか、そういうようなことも消費者を誘引する大きなソースになると思いますし、町長先ほどおっしゃったように、道路行政あたりも、そのようなことを踏まえながら充実させていくということが必要だというふうに思うわけです。  もう1つ、これは私自身もどっちがどうか迷うわけでありますが、商工振興が町の活性化のために非常に役割が大きいというふうに考えるのであれば、町の入札行政における予定価格を明示した「地獄入札」、これは納税者たる地元の商店、業者の育成ということにそごしないかと。育成になり得るかということを、もう一遍問い直してみる必要があるんじゃないかなというふうに思うわけです。  高いものを購入せよということは口が裂けても言えませんけれども、地元業者の保護育成と入札行政のあり方の整合というものをどういうふうに考えていくか、行政自身が範に照らして政策誘導をする必要が、今日の非常に低迷した経済情勢の中では意味合いが強いんじゃないかなというふうに思いますので、以上の点について質問させていただきます。 28 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 29 ◯町長(伊東尚志君) お答えをいたします。  幾つかのアイデアを出していただきました。検討に値するものが幾つかあったというふうに思っています。特に、特産品のコンテストをやればどうかということでございますが、これはいいアイデアだというふうに思っていまして、何か実現する方策で進めさせていただきたいと、こういうふうに思っています。  入札のことにつきましては、町の皆さんが参加できるように、そんな意味の入札のあり方を財政課長のほうでいろいろ考えていただいて、「今までどおり」というような考え方を破りながら、町の皆さんに協力いただけるようなことを常に考えて入札に臨んでおります。予定価格をきちっと発表するようになりましてから、今までその予定価格を発表しなかったほうが私はおかしい状況にあるというふうに、今きちんと思っております。やってよかったなというふうに思っています。  予定価格を発表するということは、制限価格もないということなんです。「地獄入札」ということでありまして、ですから、談合情報なんていうのはおかしな話だというふうに思っています。相手は談合するわけでありますが、それに負けないような知恵を絞りながら、町として取り組ませていただいておるということでございまして、できるだけ町の皆さんが参加しやすいような方策を常に考えながら、物事を進めさせていただきたいというふうに思っております。  以上であります。 30 ◯10番(星野正男君) どうもありがとうございました。 31 ◯副議長(岡部光雄君) ここで10分間の休憩をいたします。                               (午前11時00分)         ────────────────────────                               (午前11時11分) 32 ◯副議長(岡部光雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。             ◇  平  井  妙  子  君 33 ◯副議長(岡部光雄君) 8番 平井妙子君。              〔8番 平井妙子君 登壇〕 34 ◯8番(平井妙子君) 通告に従いまして、順次お尋ねいたします。  初めに、上市町火災予防条例一部改正についてお伺いします。  今定例会において、上市町火災予防条例(昭和37年上市町条例第13号)の一部改正の提案がされました。設置及び維持基準は政省令で定める基準に従い、住宅用防災警報器の取付義務が上市町条例として示されました。このことにより、平成18年6月1日以降新築される住宅から適用で、また既存の住宅においては平成20年6月1日から施行とお聞きしました。住民にとって、火災から生命、財産を守る防災警報器の安心と安全のための必要性は十分承知しました。  そこで、酒井消防署長にお尋ねいたします。  防災警報器の設置場所はどこなのか、機器取り扱いはどこなのか、形や機能面はどうなのか、取りつけ時の費用はどれほどなのかお聞かせください。また、施行に向け1年間ありますが、上市町で新築住宅を建設される皆さんへのPR方法はどのようにお考えでしょうか。既存住宅においては平成20年6月からとなっていますが、このPR方法についてもお聞きしたいと思います。答弁よろしくお願いします。  次に、遊休町有地についてお尋ねいたします。  遊休町有地、中でも旧火葬場跡地についてお聞きします。  旧火葬場は、平成2年7月に火災のため焼失し、仮設施設を経て、平成5年9月に現在の火葬場が完成されました。このことにより、平成5年中には解体されたとお聞きしております。その後、今日までの12年間遊休地となっています。  そこで、山崎財政課長にお尋ねいたします。今後、この跡地をどのような方向づけていかれるのかお伺いします。  以上までの件について、ご答弁よろしくお願いします。 35 ◯副議長(岡部光雄君) 山崎財政課長。             〔財政課長 山崎幸博君 登壇〕 36 ◯財政課長(山崎幸博君) 平井妙子議員の2番目の遊休町有地についてのご質問にお答えいたします。  議員申し出のとおり、旧火葬場跡地につきましては、平成5年9月に東種地内に新斎場が完成した後、建物の取り壊しが行われ、整地されまして現在に至っております。西町字荒田71番2ほか5筆で361平方メートルの町有地と、同じく同字荒田82番1ほか5筆の借地、そのほか無籍地も合わせまして、実測で1,278平方メートルであります。  今後の活用についてでありますが、今ほど申しましたとおり、町有地は敷地全体の約3割しかございません。残り7割が私有地、共有地、無籍地となっておりまして、また一部は、奥の宅地の進入路としても利用されておりまして、新規事業の導入や売却が困難な状況となっておりますので、現時点では具体的な計画は持ち合わせておりません。  今後、地元の皆様の防災上の避難場所として、また町内の活動の場所として利用いただけるよう、同敷地の草地部分につきまして、雑草が生えないよう一部生コンクリート舗装等を実施したいと考えておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 37 ◯副議長(岡部光雄君) 酒井消防署長。             〔消防署長 酒井春夫君 登壇〕 38 ◯消防署長(酒井春夫君) 議員御質問の、上市町火災予防条例の一部改正の件についてでありますが、住宅火災で亡くなられた方の約7割が逃げ遅れによる死者で、放火、自殺者などを除いた住宅火災による死者数は年々増加傾向にあります。死者の半数以上を占めるのは65歳以上の高齢者で、時間帯を見ますと、就寝時間に死者の発生が集中しております。  以上のようなことを踏まえて、総務省、消防庁では、消防法を改正し、一般の住宅等に住宅用火災警報器等の設置を義務づけることといたしました。適用時期につきましては、新築住宅等が平成18年6月1日から、既存の住宅等は「各市町村で定める日」ということになっており、上市町におきましては平成20年6月1日からといたします。  基本的な設置場所といたしましては、寝室と、寝室が2階にある場合においては階段にも設置が必要となります。また、火災警報器等の購入の件でありますが、町内のホームセンター、家電販売店、消防設備業者などに今回の法令改正を説明し、販売に協力していただきたいと考えております。また、機能におきましては、煙感知式と熱感知式の2種類があります。なお、火災警報器の値段でありますが、5,000円台のものが中心かと思われます。  次に、町民の方々へのPR方法といたしましては、「広報かみいち」「Net3」、また、ひとり暮らし老人宅におきましては、情報が入りにくいということからも、消防署はもとより、消防団、女性防火クラブの皆様方に協力を願って、防火訪問を積極的に実施していく予定にしております。  以上であります。 39 ◯副議長(岡部光雄君) 8番 平井妙子君。 40 ◯8番(平井妙子君) それでは、今詳しく教えていただきましたので、今定例会以降に建物確認申請が提出されたとき、施工業者並びに発注者に知らせてあげることが急務と思われます。  今、新しく建設して、あと平成20年からまた再び工事にかかるというのは、知っておりながらよくわからなかったということのないように、これを一緒にお知らせする必要があると思います。そうすると、工事を同時にすることによって、安価に上がりますし、また二度手間も省けると思います。  また、ひとり暮らしの方はよくわかりましたが、町として現物のPRのために住民の皆さんが多く利用される公共の場とか、あるいは集会等に行って、PRする必要があると思います。書面上だけではなかなかわかりませんし、Net3が全家庭に引かれているわけでもありません。そのためにどのような準備をされているのでしょうか。また、新築住宅をこれからなさるところ、あるいは増改築をなさるお宅、ひとり暮らし住宅などで、モデルハウスとして消防署からこの機器を安価で貸し出すとか、あるいは助成するとかして皆さんに知っていただき、公開できるハウスの中を住民の皆さんが気軽に見られるようなものをしてはどうかと思いますが、もう一度酒井消防署長にお尋ねしたいと思います。 41 ◯副議長(岡部光雄君) 酒井消防署長。             〔消防署長 酒井春夫君 登壇〕 42 ◯消防署長(酒井春夫君) ただいまの再質問の件でございますけれども、最初に、これからの新築、増築を計画されている皆様への早期周知の件でありますが、住宅メーカーや工務店、そして建築関係者にも今回の消防法令の改正を理解していただき、対応していきたいと考えております。  また、2番目といたしまして、火災警報器等のPRのために、住民の皆様が多く利用される施設での展示の検討でありますけれども、現在、消防署で展示しておりますが、さらに今後においては公共施設での展示等も考えていきたいと考えております。  次に、モデルハウスやひとり暮らし住宅への一部助成の件でありますが、モデルハウス等においては、施工業者に極力協力をお願いしていきたいと考えております。なお、ひとり暮らし老人の住宅への助成に関しては、今のところ考えておりません。  以上であります。 43 ◯副議長(岡部光雄君) 8番 平井妙子君。 44 ◯8番(平井妙子君) 現在消防署だけに展示してあるということですが、消防署を利用される住民の皆さんは大変少ないと思いますので、やはり公のところとかで展示して皆さんに体感していただく必要があると思います。そして、またこの防災機器が万が一作動したときには、直接消防署に連絡が入っているシステムになっているのかどうかもお尋ねしたいと思います。  先ほど、財政課長さんより火葬場跡地について答弁いただきました。3割が町有地、あと残りがそれぞれ皆さん方の持ち物、私有地、あるいは登録なしということですけれども、平成5年4月に地元の町内会はじめ近隣の町内会から、「火葬場の跡地利用に関する請願」が出ておりまして、この中で「公園整備について」ということでなっておりますが、提出されてから12年たっております。そこで、今までに整備されなかった理由も先ほど少し述べられましたが、大きな原因はどうなのか、もう一度お尋ねしたいと思います。これは財政課長からお願いします。  町長さんにお伺いします。  町内で100組の自主防災組織が設立され、全世帯100%の組織化が図られたと、今定例会の提案理由の説明の中で報告を受け、大変喜ばしいことと受けとめております。  このことを踏まえ、住宅市街地のこの跡地利用を、今コンクリート化してきれいにということでしたが、先ほど財政課長もおっしゃいましたが、この自主防災のときの避難箇所としてきちっと整備される必要があると思いますが、いかがお考えでしょうか。  やはり多少なりとも雑草が生えたりとかすると、これからの暑くなる時期は蚊がわき、また付近に不快感も与えると思いますので、この土地だからこそなおきれいにしていただきたいと思いますが、町長の考えをお聞きして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。 45 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 46 ◯町長(伊東尚志君) お答えいたします。  今、いささか皆さんに不快感を与えておるとすれば、私からもおわびをいたしたいと思いますが、土地が土地だけにあります関係上、それから周辺の皆さんの利用状況からいいまして、あそこに物を建てるとか、売却するとかという話は、財政課長からしたとおりであります。  したがいまして、最低限不快感を与えないためには、草の生えているところにつきましては、申したようにコンクリートにしておきたいという程度しか考えておりません。迷惑のかからんように、この際きちんとやらせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  なお、防災組織はできたわけでありますが、一番大事なことは何をするかということなんです。ただつくっただけではありませんで、いつも言っておりますが、安全管理と危機管理は似て非なるものだと。したがいまして、危機感を持つということが、今までの中越地震もそうです。福井の水もそうです。阪神・淡路のそれもそうですが、危機感を持つと持たないで大きな違いがある。そのことをまず第一に組織の皆さんに理解していただく。そして体でどういう行動を起こすかというところまでまず考えていただきたい、このことを申し上げておるわけです。  町といたしましては、災害が発生する、それから予測できる。要するに警報が入ったときには、必ず総務課に司令塔を立ち上げます。そこで具体的に事故が起きたといいましても、平生から危機管理を共有しているところとそうでないところでは全く違うということを申し上げて、要するに、私どもが事実関係を把握して対策に乗り出す前に、現場で動くことが大事だということを申し上げておるわけでありまして、実際に立ち上げましても、時間的なずれがあるというようなことでありまして、それを協働でやりましょう。お互いの命だからということで、この組織を立ち上げさせていただいたわけでありまして、組織ができただけで満足しておるわけではありませんで、事ほどさように危機感を持つということなんです。  安全施設は、例えば用水にふたをする、安全柵をする、交差点に信号をつける。やればやるほど大丈夫だろうということで、危機管理が薄れて事故を起こすということでありますので、その辺のところを喚起を申し上げておるところでございますので、ご理解をいただきたいと、このように思っております。 47 ◯副議長(岡部光雄君) 山崎財政課長。             〔財政課長 山崎幸博君 登壇〕 48 ◯財政課長(山崎幸博君) 平井議員さんの再質問にお答えいたします。  平成5年4月7日、西町区長ほか4名によります「火葬場の跡地利用に関する請願」が提出されております。同年の町議会6月定例会で継続審査、9月定例会におきまして採択をされております。請願の趣旨は、跡地の公園整備についてであります。当時、町といたしましてもその方向で調査、準備をいたしましたが、先ほども申し上げたとおり、同敷地の約7割が個人所有のほか、未相続の状態の10名の共有地、あるいは11名の共有地があり、また無籍地もございます。いろいろと努力をいたしましたが、用地取得もできず、公園整備の事業化ができなかったというふうに伺っておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 49 ◯副議長(岡部光雄君) 酒井消防署長。             〔消防署長 酒井春夫君 登壇〕 50 ◯消防署長(酒井春夫君) 議員御質問の、火災警報器の警報が、消防署への直接通報がありますかの件でございますけれども、消防署への通報はございません。  今回、住宅火災で亡くなられた方の約7割が逃げ遅れによる死者ということで、警報器が作動し、逃げ遅れの防止を図るということで、各家庭に備えつけて、寝ているときにおいての警報が作動するということで、その分についての消防署への通報はありません。  以上でございます。             ◇  田  中  義  則  君 51 ◯副議長(岡部光雄君) 6番 田中義則君。             〔6番 田中義則君 登壇〕 52 ◯6番(田中義則君) 公の施設に係る指定管理者制度の導入について質問いたします。  本定例議会に、議案第71号 上市町公の施設に係る指定管理者の指定手続などに関する条例制定の件が提案されております。これは、平成15年6月に地方自治法の一部を改正する法律が成立し、同年9月に施行され、指定管理者制度が創設されました。この地方自治法の改正では、現在、出資法人などに管理を委託している公の施設について、平成18年9月までに地方公共団体の直接管理とするか、または指定管理者制度へ移行することとされております。  この指定管理者制度の創設の趣旨は、多様化する住民ニーズに効果的、効率的に応えていくため、市町村が管理する公の施設の管理に民間事業者などの能力やノウハウを活用することにより、より良質な住民サービスを提供するとともに、さらなる経費の節減を図ることを目的としております。  そこで、松本総務課長にお尋ねします。  1つ、現在の管理委託制度により、町の出資法人などに管理を委託している施設は何カ所か。2番目、町が直接管理を行っている施設は何カ所かお尋ねします。3番目、次に、現在管理委託制度により管理を委託している施設、上市町総合体育館、北アルプス文化センター、弓の里歴史文化館、上市町保健福祉総合センター、上市町屋内多目的広場、丸山総合公園、上市町文化研修センター、生きがいデイサービス室について、指定管理者制度への移行に際して、条例は公募による選定が原則であるが、どのように検討するのか。4番目に、また、新たに建設される柿沢コミュニティーセンターは、施設の管理をゆだねようとするときから指定管理者制度を導入することになるが、どのように検討しているのか。5番目に、先日の議案説明では、現在管理委託先を定めている条例を、まず施設の管理基準や指定管理者の行う業務の範囲などを規定する内容の条例改正を行い、指定管理者制度に適応したものに変更し、その後議会に諮り、平成18年4月から指定管理者制度を導入するとのことでしたが、今後のスケジュールについてお尋ねします。  以上、5点について松本総務課長にお願いいたします。  学校評価システムの導入について質問いたします。
     学校評価は、教育や学校運営を客観的にとらえ改善する取り組みで、学校評価の方法には教職員による学校評価の自己評価、そして教職員以外による学校評価の外部評価の2つの方法があります。  県教育委員会によりますと、県内では教職員による学校評価、すなわち自己評価の導入が、既に全小中学校で実施されております。一方、教職員以外による学校評価、児童生徒や保護者、地域住民による外部評価も、平成15年度の実施状況は、県教育委員会の調査によると、小学校が218校中165校、75.7%で既に外部評価を導入している。また、中学校では83校中53校、63.9%が既に外部評価を導入している。  そこで、県教育委員会では、教育県にふさわしい学校評価のシステムを構築し、教育県の名に恥じないよう全国トップレベルを目指し、平成17年、本年度から3カ年計画で県内全小中学校に、教職員による学校評価の自己評価と、児童生徒や保護者、地域住民らによる学校評価の外部評価を組み合わせ、結果を公表して効果的に教育の質を高める学校評価システムを導入する、いわゆる「とやま型学校評価システム」であります。県の新規目玉事業であります。  県教育委員会は、市町村の「とやま型学校評価システム」の導入に当たって、費用の半額を補助し、3年以内で学校評価システムの完全実施を促すとの県の方針であります。県教育委員会が推進する学校評価システムとは、学校教育の基本である「知・徳・体」について、各校が自主的に数値目標を設定した上で学校評価を導入し、目標や評価結果を公表する。具体的には、「知」の数値目標については、漢字や計算テストの平均点アップ、「徳」は、読書やボランティア活動の回数、「体」は、虫歯の治療率などが考えられるとのことであります。  そこで、柳瀬教育委員会委員長にお尋ねします。  町内小中学校の学校評価の現状はどうであるのか。また、県教育委員会が促している「とやま型学校評価システム」を、町内全小中学校への導入時期はいつごろを予定しているのかお尋ねいたします。 53 ◯副議長(岡部光雄君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時41分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 54 ◯副議長(岡部光雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。   午前中の6番 田中義則君の質問に対する答弁から入りたいと思います。   柳瀬教育委員長。           〔教育委員会委員長 柳瀬篤子君 登壇〕 55 ◯教育委員会委員長(柳瀬篤子君) 田中議員さんによります学校評価の現状についてですが、当町の小学校では「あゆみ」、また、中学校では「のびゆくつるぎ健児」を通して、学校から家庭に児童生徒の自己評価を通知し、学校と家庭との連携を図っております。ご質問の趣旨であります当町の小中学校の学校評価システムの現状でありますが、学校評価システムとしては取り組みの実施はいたしておりません。  それからもう1つ、学校評価システムの導入時期はいつごろの予定かという問題に対しまして、当町の小中学校では従来から教職員については、年度当初に自己研究課題を設けて自己評価をする形式を実施してきております。また、PTAや地域の方々と連携を取りながら学校運営を進めてきているところでありまして、学校評価システムの導入については現在考えておりません。 56 ◯副議長(岡部光雄君) 松本総務課長。             〔総務課長 松本喜二君 登壇〕 57 ◯総務課長(松本喜二君) 田中議員ご質問の、町、公の施設に係る指定管理者の制度導入についてお答えをいたします。  住民の福祉を増進する目的を持って設けられました公の施設の管理につきましては、これまでは適切な管理運営を確保するため、設置者である地方自治体が直接管理するか、または地方自治体の出資法人や公共団体、農協、商工会、あるいは自治会等の公共的団体に限られておりました。  しかしながら、近年の住民ニーズの高度・多様化に対応するため、また、国から、官から民への流れの中で公の施設のあり方についての見直しが行われ、平成15年9月の地方自治法の一部改正によりまして、公の施設の管理方式がそれまでの管理委託制度に変わって、新たに指定管理者制度が創設され、株式会社等の民間事業者による管理運営が可能となったものであります。  本制度は、個人として指定管理者となることはできませんが、指定管理者としての特別な要件はなく、本制度を導入した先進自治体においては、民間事業者はもとよりNPO法人や自治会、地域スポーツクラブ等の地域団体も広くその担い手となっております。また、民間事業者の能力やノウハウを生かし、住民ニーズに合った柔軟な運営ができるよう指定管理者としての管理権限は拡充されておりまして、より良質なサービス提供とさらなる経費の節減が期待されるものでございます。  現在、町が管理しております施設のうち、改正前の地方自治法第244条の2第3項の規定に基づき、町条例により上市町健康文化振興財団や上市町社会福祉協議会に委託管理しております施設は8施設ございます。また、町が直接管理を行っている施設で本制度の対象と考えておりますのは、体育関係で9施設、公民館12施設、保育児童福祉関係で11施設、公園16施設、町営住宅3地区、その他17施設で合わせて68の施設がございます。  また、本制度は住民サービスを効果的、効率的に提供するために施設管理に当たる候補者を広く求め、公募することを原則といたしておりますが、現在、施設管理を委託している団体の実績等を検証しつつ、個々の施設の性格、規模、機能等を考慮し、地域の活力を積極的に活用した事業効果が期待できると判断される場合には、現在の施設管理委託団体を指定管理候補者とすることも選択肢の1つであろうというふうに考えておりまして、その選定に際しましては、住民の説明責任と透明性を確保しながら選定手続を進めてまいりたいと考えております。  次に、指定管理候補者の選定に当たりまして、どのように検討するかとのご質問でございますが、選定に当たりましては選定委員会を設置し、価格面だけではなく、業務、サービス内容を含めた総合評価により選定することを検討いたしております。また、指定管理者の募集要項や選定基準が制度の趣旨に沿った内容となるように、選定委員会の委員に外部の有識者を迎えるなど、選考過程においても住民の理解が得られるよう、透明性の高いわかりやすい制度を構築してまいりたいと考えております。  本制度の導入方針といたしましては、現在、管理委託をしております8施設につきましては、原則として明年4月から指定管理者制度を導入することとし、また、その他の町が直接管理しております施設や新たに建設予定の柿沢コミュニティセンターにつきましては、個別法令等の規定で施設管理者について制限があるものを除いて、その設置目的や性質、管理運営状況等から指定管理者制度の導入による効果を総合的に判断し、必要とされる施設から順次行ってまいりたいと考えております。  なお、制度導入までの日程といたしましては、次の9月定例会におきまして、対象となる個別の施設設置条例の一部改正議案の提出、その後に指定管理者の募集、本年12月定例会におきまして、指定管理者を指定する議案の提出等を予定いたしております。  以上、申し上げました日程をもとに事務作業を進めておりまして、現在、町の施設の管理状況について施設の利用率や受益者負担の割合など、コスト面を含めた運営全般に関する調査を行っているところでございまして、この調査の結果を踏まえつつ、各施設の管理運営方針等を整理してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 58 ◯副議長(岡部光雄君) 6番 田中義則君。 59 ◯6番(田中義則君) 県の教育委員会が教育県にふさわしい「とやま型学校評価システム」を3年以内に導入したいというものを、今の教育委員会委員長の話では考えておらんと、きれいさっぱりと切り捨てでございました。  教職員の自己評価制度は、平成14年度の小学校中学校の文部科学省令に基づき、教育水準の向上と教育活動、学校運営の状況について自己点検と評価を行い、結果を公表するよう義務づけられた。このこともあって、小中学校での自己評価は昨年度は100%となったと。しかし、学校の先生方もせっかく評価をしても、地域にいかに伝えるかというところがまだ抵抗があるように思われ、なぜか公表が差し控えられております。学校評価の外部評価制度の導入に当たっては、既に各学校で学校評議員制度を導入し、地域に信頼される学校づくりを行っているところも多数あると伺っています。学校評議員に関して、平成13年6月定例議会で伏黒議員が学校評議員制度について教育長に質問し、また、私が平成16年3月定例議会で少人数学級の陽南小学校と白萩西部小学校に関して、学校評議員制度の導入を教育長、教育委員長に質問しているが、いずれも導入しなくてよいという否定的な回答でした。  そこで、柳瀬教育委員会委員長に再質問します。  県教育委員会が推し進めているとやま型学校評価システムの導入に際して、学校評議員制度を再度考えて導入する考えはないかお尋ねいたします。  次に、指定管理者制度について再質問いたします。  これまでの公の施設の管理委託先は、今までどおり自治体が資金を出している出資法人や土地改良区、農業協同組合などの団体に限られていましたが、指定管理者制度により、これまでのもの以外に公の施設の管理を、株式会社などの民間やNPO団体も行うことができるようになりました。また、法人格の有無にかかわらず、団体であれば指定管理者になることができるということであります。町でいえば、観光協会、体育協会、婦人会、老人会、あるいは校下ごとにある社会福祉協議会も該当すると言われております。  そこで総務課長、この際、現在、管理委託制度で委託している施設について委託先を白紙にして、庁内検討会や審議会などを設けて検討する必要があるのではなかろうか。総務省が昨年行った調査では、全国の公立学校、老人福祉センター、文化会館、美術館、野球場、体育館などで導入が進んでいるとのことであります。  そこで、松本総務課長に再質問いたしますが、いかに日にちがないとはいえ、行政改革、財政改革が断行されている今日、ただ単に指定管理者制度の目的も検討していないと思料されるような状態で条例改正だけをして、今の法律改正に適用していくというのではちょっと努力が足りないと思いますが、松本総務課長の考えをお尋ねいたします。 60 ◯副議長(岡部光雄君) 柳瀬教育委員長。           〔教育委員会委員長 柳瀬篤子君 登壇〕 61 ◯教育委員会委員長(柳瀬篤子君) ただいまの再質問の件なんですけれども、この問題についてはいろいろと話し合いもしておりますが、もう一度委員会におきまして再検討をしていってみたいと思います。 62 ◯副議長(岡部光雄君) 松本総務課長。             〔総務課長 松本喜二君 登壇〕 63 ◯総務課長(松本喜二君) 田中議員さんの、公の施設に係る指定管理者制度の導入に係る再質問にお答えをさせていただきます。  先ほども指定管理者の導入に向けました町の日程等スケジュールについてご説明をさせていただきましたが、町といたしましては、平成15年9月の地方自治法改正によりまして、指定管理者制度が創設されたことを受けまして、本年6月6日付の助役名でもちまして各課の課長に対し、指定管理者制度の導入に向けた所管施設の概要調査を7月4日までに提出してくださいということで通知してございまして、この中では、先ほども答弁いたしましたけれども、現在既に地方自治法で、そして条例でもって委託管理をしております8施設のみばかりでなく、今回の指定管理者制度の導入に向けて、町が管理するすべての施設について、住民サービスのさらなる向上と施設の運営経費の節減を目途とする指定管理者制度の活用の可否について検討するため、各施設の概要について調査をするということで連絡してございます。  今ほどおっしゃった趣旨に沿って、町といたしましては、管理するすべての施設をこの制度に乗るか乗らないか、そういったことをこの調査をもとに実施してまいりたいと考えておりまして、その後の方向づけにつきましては、議会の皆さん方とご相談しながら進めさせてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 64 ◯副議長(岡部光雄君) 6番 田中義則君。 65 ◯6番(田中義則君) 学校評価について再々質問いたします。  最初、県の教育委員会が推し進めているとやま型学校評価システムは、県では3年以内に半額補助までして導入するという目標であるのに、当町の教育委員会委員長は言えないというお答えでした。これは、学校評議員制度と勘違いしておられると私は思っていますが、3年以内で今年はもう始まっています。あと2年しかないがです。そういうのに全然話をしていないという教育委員会の中がどのようになっているのか、私は疑問に感じております。  そこで、国、県が推し進めようとする学校評議員制度を町教育委員会がそこまでかたくなにこだわっている理由は何か。先生、校長、あるいは他のところからのつるし上げがあるのか、それとも圧力があるのか私にはわかりませんが、もう一度伺いたいと思います。  ここに平成16年度富山県教育委員会重点施策というものがございます。そこの2ページ目に、「生徒のニーズや保護者、地域の期待に的確に応えることができる行きたくなる学校、学んでよかった学校、保護者や地域に信頼される学校を目指し、学校評議員制度の充実や学校評価システムの導入など、より一層地域に開けた学校づくりを推進する」と、こういう県の方針であるのでございますが、先ほどの再答弁の中で、この件についてはいろいろ話し合い再検討したいという答弁でございますが、もうちょっと具体的に、県が推し進めているが上市町は全然導入しないというものなのか、それとも勘違いで答弁したのか、その点を柳瀬教育委員会委員長に明確なご答弁をお願いいたします。  指定管理者制度の導入に当たって、総務課長はいろいろ忙しい中、日夜苦労しておられ、そつのない答弁で再々質問もしにくくなるような気持ちですが、そこは心を鬼にして再々質問をいたします。  指定管理者制度の導入は、経費の節約、節減ばかりが言われておりますが、指定管理者制度を導入することによって、住民に使いよくなった、あるいはその結果、使用料などの料金収入が増えた、またその施設の利用回数が増えるというようなことを創設の目的としています。  総務課長の答弁なり、いろいろと説明がありましたが、総務課長の思いがどれだけ他の管理職に伝わっているのか、施設を管理すべく2、3の担当課長に所管する施設について、この際、どう指定管理者制度を使っていこうと思っているのか。また、今の総務課長の話では7月までに概要調査をするということでございましたが、個人の意見でもよいですから伺いたいと思います。  9つの体育施設、12の公民館、コミュニティがあります水原教育委員会事務局長、それから11の児童館の関係の西野健康福祉課長、それと公園の担当課長は今日はお休みですから、あと駅前の地下駐輪場の件について担当課長に、この際、直営のものをいかに利用して町民に使いやすく、そしてまた言いますけれども、経費の節減という言葉は言うたらあかんがですけれども、どのように担当課長としてこの指定管理者制度をうまく利用しようと思っているのか、課長の思いを答弁していただきたいと思います。 66 ◯副議長(岡部光雄君) 柳瀬教育委員長。           〔教育委員会委員長 柳瀬篤子君 登壇〕 67 ◯教育委員会委員長(柳瀬篤子君) ただいまの再々質問についてですけれども、これからの内容、検討について、澤柿教育長に説明していただいてもよろしいでしょうか。 68 ◯副議長(岡部光雄君) 澤柿教育長。              〔教育長 澤柿教誠君 登壇〕 69 ◯教育長(澤柿教誠君) 学校評価の問題とこれに関連してくるわけでありますが、学校評議員制度の問題、このことにつきまして内容と方法が絡んでくるものですから、委員長の答弁の補足を事務局という立場でさせていただきたいと思います。  答弁の一番最初にありました、これまでもやってきているが、この評価システムについてはやらない、今考えていないという答弁であったかと思います。その前段にかかわってくるわけでありまして、県が3年間で評価システムを導入するという方針でありますが、この内容につきましては上市町が平成12年から導入をしておりまして、残っているのは外部評価を取り入れた公表の面であります。この面は、数値目標を立てて、そして、それを学校評議員制度になりますか外部の方々にも評価をしていただいて公表していくという段階に進むわけであります。  現在は、子どもの小中学生の学力その他につきましては、先ほどの説明の中にありました「あゆみ」というものの中で、俗にいう通信簿ですが、その方式を変えまして公表の形をとっております。それが妥当であるかどうか、要するに年度末あるいは年度途中に外部の方に評価していただいて、それを公表するという段階が今抜けているわけであります。それを、県が学校評議員制度なるもの、表現はいろいろありますけれども、外部の方々の評価をいただきながらそれを公表していきましょうというのが、このとやま型学校評価システムの構想であります。これが5万円の補助を出して、2分の1県が補助するから強力に推し進めよということでありますが、例えて申しますと、今、富山市はこれに反対しております。というのは、今申しましたようなプロセスを明確にしないまま出していきますと混乱を生じますので、もっと慎重に取り組めばどうか。と同時に今取り組んでいるそれぞれの市町村の教育委員会の取り組みをもとにしながら、もう一度見直して再構築した中でこのシステムを立ち上げていく。県が言っているシステムの導入ではなくて、別のシステムを考えられないのかということであります。  先ほど議員さんがおっしゃいました国のほうで、平成14年3月文部科学省令で小学校設置基準あるいは中学校設置基準に、「努力規程」としてこの学校評価というものが位置づけられました。  そういう流れの中から検討しておるわけでありまして、先ほど委員長が申しましたそれは、とやま型の評価システムの導入については、大変細かいものを示されておりますので同じ物はやりませんよ。だけども、内部で検討しつつ外部評価をどう取り入れるかということを踏み入れながらやっていきましょうという検討をしているところでありますのでご理解をいただきたいと思います。  それでもう1点つけ加えさせていただきますが、県の教育委員会の調査等で70何%やっているじゃないかという、この評価の内容でございますが、これは新聞にもこの数値は出ておりました。これは文部科学省が調査しました内容のものの富山県の数値が出てるわけであります。  しかし、この中で県が市町村の調査を入れながら、県としての数値から申しますと、外部評価を取り入れた学校評価の数値は38.8%、そのうちの公表しているのは19.3%であるという県内の実態が出ております。参考までに申しておきますが、そういうことで、この外部評価の実施は38.8%やっているけれども、公表しているのはそのうちの19.3%であるという現状であります。  もう1つ、方法の件でございますが、どういう形でこれを公表していくのかとなりますと内容が出てくるわけでありまして、やはり先生方が評価するものがあります。そこで学ぶ児童生徒が評価するものがございます。それと、地域の方々に参画していただいて外部の方々の評価があります。これらをひっくるめて評価を公表していくことになりますので、その辺の方法論についても今検討しているということでございますので、ご理解をいただきたいと思うわけであります。  学校評議員制度につきましては、先ほど議員さんがご指摘のとおり、2回の質問もございまして、上市町はこの制度の導入は考えていないと申しました。そのときの話の中にも入れたと思うわけでありますが、これも国が言っている評議員制度と同程度のと申しますか、表現は違いますけれども、特に上市町もそうでありますが、富山県全体といたしましても、PTAがあり、教育後援会があり、あるいはそれを取り巻いていただく民生児童委員会等々、学校を支援していただく団体、あるいは個人の方もたくさんあるわけであります。それは上市町は言うに及ばず富山県全体でありまして、そういうことことからそれらが機能しているから、あるいは国が言っている評議員制度の機能を中に取り組むような方向でいけば、新たに評議員制度を設けなくてもいいんじゃないかということで答弁をさせていただいたと思うわけでありまして、そういう意味合いから学校評議員制度を取り入れるということを考えていないというふうに申したわけであります。  1つの例でございますが、富山県は県立は別ですけれども、市町村立の学校におきましては、この評議員制度の導入は大変低うございます。多分、20%弱であろうと思われます。それで先日、新湊市で文部科学省のタウンミーティングがございました。そのときに、このことについて富山県はなぜこんなに低いのかという質問に対して、新湊市長を中心にそちらに集まっておいでた方々が今僕が申しましたような形で、「富山県は風土的に教育県富山というこれまでの歩みの中で、質的には別として形の上ではそういう組織がきちんとできている。そして、それを中心に学校をサポートしているんだ」という話がありまして、富山県の実情、現状はわかったということであったやに先日聞いておりました。  そういうこともありまして、富山県もそうでありますし、上市町もそういう状況である中で、新たに評議員制度の導入ということを考えていないということを2回にわたって答弁をさせていただいたところであります。  以上です。 70 ◯副議長(岡部光雄君) 西野健康福祉課長。            〔健康福祉課長 西野 洋君 登壇〕 71 ◯健康福祉課長(西野 洋君) 田中議員の再々質問にお答えいたします。  ご指摘の児童福祉施設11カ所の指定管理者制度への移行につきましては、現在選定段階でありますので、内部的にはこの状況について個別法令等の適用事項等を踏まえ、今調査を進めているところでありますので、これらを踏まえ今後とも内部協議を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  現在、指定管理者の指定等については条例段階の前でございますので、私どもの中で指定する個人の名前について検討は進めておりません。なお、現在、業務委託に出しております弓庄保育所につきましては、会社のほうに指定管理者制度の制定に伴って、契約条項等の変更が必要である旨は伝えておりますが、具体的な事業者名等については現在検討中でありますので、細かい内容については差し控えさせていただきたいと思います。 72 ◯副議長(岡部光雄君) 牧野建設水道課長。            〔建設水道課長 牧野茂雄君 登壇〕 73 ◯建設水道課長(牧野茂雄君) 田中議員さんの再々質問にお答えいたします。  上市駅前自転車駐車場につきましては、供用時間が午前5時30分から午後11時までであり、4名以上で三交代、そして1名常駐という変則体制でシルバー人材センターに委託されているのが現状であります。今後、当課所管の施設を含め、業務サービス等の総合評価あるいは判断を行い、指定管理者制度の導入を検討していきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。  以上であります。 74 ◯副議長(岡部光雄君) 水原教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 水原寛文君 登壇〕 75 ◯教育委員会事務局長(水原寛文君) 本事務局所管の施設におきます指定管理者制度につきましては、行政改革、住民サービスの面からも積極的に導入したいと考えており、本年4月から町民体育館におきまして、「総合スポーツクラブさんさん」による施行を行っているところでありまして、さらに本日から3日間の全国研修に公民館担当職員を参加させたところでございます。先ほども申しましたように、積極的に取り組みたいというふうに考えておりますのでご理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 76 ◯6番(田中義則君) ありがとうございました。            伏  黒  日  出  松  君 77 ◯副議長(岡部光雄君) 11番 伏黒日出松君。             〔11番 伏黒日出松君 登壇〕 78 ◯11番(伏黒日出松君) 一昨日、旧町におきまして県政報告並びに町政報告にあわせて懇談会を持ちました。その中でやはり町民の皆さんの気持ちは、危機管理とかみいち総合病院における救急と医者の対策であったと思います。そういうことを含めまして、今回は安全管理、危機管理を中心にして幾つか質問させていただきたいと思います。  まず1番目に、安心で安全なまちづくり対策についてでございますが、初めの防災・災害の発生時について午前中にもお話がございましたが、自主防災組織の結成、まことにおめでとうございます。ただ、机上のプランに終わらせることなく、いわゆる絵に描いたぼたもちと申しますか、そういったものにならないように要望したいと思います。そのためには、関係者はもちろんのこと、町民全員がお互い連携をとりながら切磋琢磨して、来るべく運の悪い災害の発生に備えて、日ごろから万全に準備をしておくべきものと考えております。  万一、運悪く直下型地震が発生して、災害が発生した場合には、現時点で上市町当局では、2万3,000人の町民の各位に対してどのようなサービス、対応が提供できるのか、まずこれからお伺いしていきたいと思います。  電気、水道などのライフラインが破壊された場合、災害が起きた場合の救助の司令塔はどの課が担当し、だれが現場の指揮をとられるのかお伺いをいたします。  緊急連絡の場合の携帯電話や無線が整備されているのかどうか、これは電話がまひしたという設定を想定して希望しているのであります。  私は万一災害が発生したならば、いち早く安全な場所に避難することだと思います。その際には、3日間の避難所生活での日常用品を持参することで、リュックサックなどに入れてすぐに持ち出せるように日ごろから整備点検をしておくことだと思います。何を非常持ち出しとするのか、メニューやマニュアルを日ごろからしっかりと整備しておくことだと思いますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。防災担当の松本総務課長にお願いいたします。  次に、救急の現状と対応についてお伺いしたいと思います。  現在、上市町では過去1年間の救急車の出動状況はどうであったのか。搬送先の病院別ではどうなっているか、また、診療科別ではどうか。さらに、かみいち総合病院から他の病院への転送状況はどうなっているのか。消防署職員は救急に出動した後は何人でカバーしておられるのか。同時に大きな災害、いわゆる火事や震災が発生した場合には対応は大丈夫なのか。たまたま過去には幸いにも救急で出動した後に同時に火災や災害が発生しなかったので、何の支障もないように終わっておりますが、運悪くと申しましょうか、万一、同時に救急と災害が発生した場合にはどのように対応されるのでありましょうか。心配される町民の方も多くありますので、酒井消防署長のお考えをお伺いいたします。
     次に、かみいち総合病院の、特に土曜、日曜日、それに祝祭日における救急患者の受け入れ体制は大丈夫なのかお伺いいたします。  たまたま当直医の専門外の急患のために、他の病院に転送した件数は何件くらい数えられるのか。急患では内科系が圧倒的に多いと思われるので、当直医も内科医師の配慮を考えてほしいと町民の皆さんから強い要望がありますので、十分に検討してほしいと思います。中川病院事務局長にお伺いいたします。  災害は起きてみなければはわからんと言われますが、起きてからでは遅いんです。できるだけ本番に近い、実際と同じことを想定して対応を考えるべきではないかと考えるものであります。  次に、2番目のウェルハートピアつるぎの存続についてお伺いしたいと思います。  昨年の与党年金制度改革協議会による年金福祉制度の見直しについての合意事項として、「地方公共団体や民間への売却を進める」となって施設の存続が危ぶまれております。我が上市町では、ウェルハートピアつるぎを存続させる会が中心となって、国民、町民の方々の福祉の向上のために設置された施設でありますので、今後も存続し充実をしていくことを求めますとして署名活動が展開されております。けさの新聞によりますと、既に署名が町長に提出されたと出ておりましたが、また、ただいまの6月町議会にもウェルハートピアつるぎの存続を願う会から、ウェルハートピアつるぎの存続に関する請願が行われており審議されるわけでございますが、上市町当局ではこの存続問題についてどのようなお考えでしょうか、お伺いするものであります。  私は将来の財政運営を考えるならば、上市町では買い取るべきではないと考えておりますが、いかがでしょうか。  買い取り価格よりも買い取り後の運営上の人材、人件費、さらに営業面での収支のバランス、それに建物設備の保守点検などに広範囲に検討した場合、町のお荷物になることが目に見えているようでならないので、できることなら他の方法で存続を希望するものであります。  次に、3番目としまして、小学校、保育所の設置の見直し、検討審議会についてお伺いしたいと思います。  少子化と財政難から各市町村の中には、学校や保育所の設置の見直しのために審議会が設置されつつありますが、我が上市町ではこのことで審議会を設置される考えはないか。私は将来予測をもとに、将来構想を審議整備しておく必要があるように思いますがいかがでしょうか、伊東町長及び澤柿教育長にお伺いいたします。  次、4番目としまして、期日前投票及び投票所についてお伺いしたいと思います。  今年の秋の10月9日は、任期満了に伴い上市町長及び町議会議員の通常選挙が行われるように、先ごろの選挙管理委員会から確定の通知をいただいております。身近な直接選挙ということで、町民の皆様方も他の選挙よりも関心度が高いわけで、高い投票率が期待され、希望するわけであります。  そこで、投票を行いやすい環境づくりの整備が必要であると思います。  1つに、期日前投票所は従来の役場庁舎4階会議室から思い切って庁舎1階の町民窓口課の横のスペースで行うようにしたらいかがかと考えるものです。過去に夜エレベーターが故障し停止して、エレベーターの中に閉じ込められたトラブルも発生しておりますので、ぜひとも今回から1階フロアでの実施を特に希望するものであります。  2番目、上市第1投票所、従来の森元町公民館よりも旧上市地区の中心センターでありますカミール2階ホールを希望される町民の皆さんが多いのでいかがでしょうか、ご検討をお願いしたいと思います。駐車場あり、上り下りに階段、エレベーター、エスカレーターもあり、帰りにショッピングも楽しめますので、上市選挙管理委員会の書記長でもあります松本総務課長にお伺いいたします。  最後に、上市町の花木「サツキ」、それから町の花「リンドウ」についてお伺いしたいと思います。  上市町の花木「サツキ」と町の花「リンドウ」について、どのような価値観として位置づけを考えておられるのか。また、町民の皆さんはどのように受けとめればよいのかお伺いいたします。  上市町の観光協会から差し出されます封筒には、剱岳とリンドウが挿絵として使われております。(実物を示す)このようにPRをされているわけでございますが、私はサツキやリンドウのイベントの日もあってもよいのではなかろうかと思うのでございます。少しでも町の活性化に役立つためのイベントの企画、立案の実施はいかがでしょうか、お伺いいたします。  以上、5点について明快なご答弁をお願いするものであります。 79 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 80 ◯町長(伊東尚志君) 私から3点についてお答えをし、あとは担当課長に答弁させます。  まず、ウェルハートピアつるぎの存続についてでございますが、ウェルハートピアつるぎは、地域住民の健康増進や憩いの場として、また、各種交流の拠点として、昭和49年に町民などの強い要望により整備された福祉施設であり、平成11年には全面改装が行われ、客室からは町のシンボル剱岳が開け、他と引けをとらない施設となり、利用状況も順調であると伺っております。  施設の整備に関しては、町が一部土地の提供を行うなど、まさに町全体が一丸となって開設された公的施設であり、そのため現在でも身近な施設として健康増進や憩い、交流の場として地元住民に根強く密着しており、また、観光客の宿泊拠点として町外、県外の方からも多く利用されていることから、上市町の健康、福祉の向上以外にも、産業や観光の発展や雇用の促進のためにはなくてはならないものだと考えております。  そのために存続は当然のことと受けとめており、熱意を持って支援する所存でありますが、その方法や手段につきましては、町議会の皆様や関係者と相談しながら多方面での検討が必要であると考えておりますので、ご理解いただきたいとこのように思っております。  次に、小学校、保育所の設置の見直し検討審議会についてお答えをいたします。  少子化や財政難から設置の見直しのための審議会をとのご意見でありますが、議員ご承知のとおり、各保育所は地域の皆様のご理解とご協力を得て運営してまいりましたことから、各地域にとりましては身近な施設となっておりますので、当面はこの体制で進めてまいりたいと考えております。また、町は政令で定める基準に従い、条例に定めるところにより保育所・園において保育しなければならないと定められ、公立保育所の役割、機能としましては、専門的知識を活用した事業や採算面で私立保育園が取り組むことができない事業について公的責任において実施する中、私立保育園ではその先駆的な柔軟性を生かして多様化する保育ニーズに対応することなど、保育者の選択肢を拡大する役割を果たすよう対処したいと考えておりますので、議員各位のご理解を得たいと存じます。  いずれにいたしましても、公立保育所では保育所保育指針に基づく運営を、また私立保育園では保育所保育指針はもとより各園が独自の方針や特色ある保育内容に取り組むとともに、保護者の保育ニーズに積極的に対応できる環境づくりを考えてまいりたいと存じます。  そこで、そのことよりも先ほど田中議員さんの質問でもありましたように、できるだけ指定管理者制度等を活用しながら、民間の皆さんにやっていただけるように順次体制を整えてまいりたいと考えております。  次に、花木「サツキ」、町花「リンドウ」について申し上げます。  町の花木としてのサツキ、町の花としてのリンドウにつきましては、合併20周年を記念して昭和48年に公募により決定されております。そのときの町報には、サツキにつきましては、樹形と葉が小形であってもさまざまな色彩の花で覆うのが特徴であり、栽培容易で大衆に親しまれ、町を挙げての花いっぱいに好適種であろうと、その選定理由が述べられております。リンドウにつきましては、湿地を好む秋咲きのるり色のリンドウは丈夫であり、根は苦味、健胃剤であることは、くすりの町にふさわしい花であるとの選定理由が述べられております。  町の花木、町の花は町をイメージするものであります。サツキが競い合って花一面多彩に咲き誇る姿は見る者に生き生きとした感動を与え、リンドウの紫色の凛とした花姿は清楚で崇高な感じを与えてくれます。まさに、存在感ある上市町を象徴するにふさわしい価値あるものと考えております。町民の皆様には、これまで30数年の長きにわたって、町の花木、町花として親しみ愛されてきたことと考えております。これからも上市町にふさわしい町の花木、町花をこれまでにも増して身近に感じ、そして親しんでいただければと存じます。また、そのような場を町として提供してまいりたいと考えております。  具体的な町の取り組みとして、2000年の国体では現富山農業普及指導センターの協力を得て技術指導に努めた結果、丸山の空手会場一帯をリンドウでいっぱい飾ることができ、多くの人々に町花の美しさを改めて感じていただくことができました。また、国体以降につきましても、わずかではありますが、毎年リンドウの苗を栽培農家から購入して公共施設に配布するとともに、つるぎの味蔵市や各種イベントにおいても販売を通して、町花の普及に努めております。さらに、各種発刊物や印鑑登録証等に町花リンドウを印刷するなどPRに努めてまいりました。最近では、今月4日に広野新において日本サツキ協会富山支部の花木展示会が開催されました。レベルの高いサツキの作品に多くの来場者が訪れ、高い関心を集めていたと伺っております。また、近隣市町においても、サツキ展を開催しており、賞の授与や苗の即売コーナーを設けるなどの創意工夫により、にぎわいを創出し、活性化を図っている事例が見受けられます。  上市町についても、町民の皆様に町の花木、町花をより一層親しんでいただき、町の活性化にもつながるような場として、展示会やイベントの開催等の有効性を見極め、関係方面と連携して検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 81 ◯副議長(岡部光雄君) 澤柿教育長。              〔教育長 澤柿教誠君 登壇〕 82 ◯教育長(澤柿教誠君) 小学校、保育所の設置の見直しということでございますが、保育所につきましては町長答弁にありましたので、小学校について申し上げたいと思います。  そろそろ検討審議会などを設けたらどうかということでございますが、町の教育委員会といたしましては、6次の総合計画の中に盛られたものを鋭意努めているわけでありまして、学校規模あるいは人口等の推移による緊急の課題がありませんので、現在のところは検討審議会というものを立ち上げて云々ということを考えておりません。しかし、次の総合計画の中にはその問題が出てくるかとも思いますので、それに向けての調査研究、あるいは情報収集、あるいは地域の皆さんや関係者のご意見等を拝聴して、推移を見守りながら適切な時期にというふうな考えを持っております。そういう面におきましても、議員の皆さん方への相談ということも随時あるわけでございまして、その都度ご指導を仰ぎたいと思っております。 83 ◯副議長(岡部光雄君) 松本総務課長。             〔総務課長 松本喜二君 登壇〕 84 ◯総務課長(松本喜二君) 伏黒議員の、安心で安全なまちづくり対策についての防災・災害の発生時について、並びに期日前投票及び投票所についての2点についてお答えをいたします。  まず1点目の安心で安全なまちづくり対策についての防災・災害の発生時についてでございますが、今定例会におきまして町長が提案理由の中で申し上げたように、昨年相次いで発生した自然災害を教訓として、本年1月から各町内会を単位とする自主防災組織の取り組みにご協力をいただき、町内全世帯100%組織化を図ることができました。ここに町内会長さんをはじめ地域の皆様方のご尽力に対しまして心から感謝を申し上げます。  この自主防災組織は、万一の災害にできるだけ早く対応できるよう、日ごろから地域住民の皆様がお互いに連携を取り合いながら協力し合って、被害を小さく少なくするように備えていただくためのものであり、各家庭での食料品などの非常備蓄品の確保や非常持ち出し品の備えに対する啓発を行うほか、災害を想定しての訓練や避難経路の確認など、防災マニュアルの作成等を通じて地域の緊密な連帯感が醸成され、地域防災力の向上に資するものと期待をいたしているものでございます。町といたしましても、自主防災会のこのような自主的な取り組みにつきまして、できる限りの支援をしてまいりたいと考えております。  ご質問の、直下型の地震発生に対し、どのような町民への対応ができるかとの質問でございますが、想定されております地震の規模や被害の発生状況によっては対応が異なってくるものと思われますが、町の地域防災計画に定めてありますように、まず、地震の震度を確認し、被災地域の特定や被災規模の把握、特に、道路、交通機関の状況、電気、水道等のライフラインの状況などの情報収集を行い、町災害対策本部の設置、次いで災害情報の広報、必要に応じての関係機関への応援要請、さらには避難場所の確保とあわせて水、食料、生活物資の確保、加えまして道路交通の確保、医療体制の確立など迅速に行う必要があると考えております。  また、防災行政にとりまして、災害情報をいかに迅速かつ的確に地域住民のすべての皆様へ提供するかが大変重要な課題の1つとなっております。  このため、現在、消防署において所管いたしております消防団サイレン吹鳴装置を防災行政無線として有効活用できるよう、北陸総合通信局と協議の上、その準備を進めてまいりますほか、本年度には同報機能を備えた子局装置を山間地において新たに3カ所設置いたしまして、町全体で13カ所に増設するなど情報伝達区域の拡大を図るなど、確実な情報提供の確保に努めてまいる所存でございます。さらに、山間地などの無線が届かない孤立するおそれのある集落につきましては、衛星携帯電話を配置するなど孤立化しないよう、総合的な見地に立って計画的に進めてまいりたいと考えております。  次に、災害時における電気、水道などのライフラインの対応につきましては、電気設備は管理する北陸電力株式会社において、その状況に応じて適宜災害対策本部を設置するなどして、その復旧に全力を挙げて当たっていただくほか、水道施設につきましても、水道事業者、建設水道課において現地対策本部を設置するなどして早期復旧に全力で当たることといたしております。  町といたしましては、各施設の被害状況や復旧状況を災害対策本部において取りまとめ、適時適切な避難誘導や正確な情報提供を図ることといたしております。  このほか水道施設では、平成7年度から平成15年度までの9年間をかけて、本町浄水場から横法音寺地内のJAアルプス中央給油所交差点までの区間について排水本管の複線化を図るとともに、本管布設に際しましては、耐震用の継ぎ手を用いて耐震化を進めているほか、平成13年度に整備をいたしました舘排水場では、震度5以上で自動的に仕切弁が止まる緊急遮断弁を取りつけ、排水地の漏水対策に努めるなど、順次水道施設の耐震性能の強化拡充を図っているところでございます。  さらに、滑川市とは主要地方道富山立山魚津線の郷川上の境界において、口径150ミリの水管橋を介して直接配水管を接続し、緊急時には相互利用できるよう給水体制の整備を図っておりますほか、災害相互応援として、日本水道協会を通じて昭和54年4月1日に日本水道協会富山県支部水道災害相互応援要綱を策定して、災害時における応援体制の確保を図っておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。  次に、期日前投票及び投票所のご質問にお答えいたします。  平成17年10月16日、任期満了に伴う上市町長及び上市町議会議員選挙につきましては、去る6月2日開催の選挙管理委員会におきまして、10月9日を選挙期日とする予定であることを決定し公表したところでございますが、お尋ねの、期日前投票所及び上市第1投票区における投票所の場所につきましては、慎重に検討を行っているところでございます。  期日前投票制度が開始されました平成15年12月以来、これまで2回の選挙が実施されておりましたが、いずれの選挙におきましても従来の不在者投票よりも多くの方が投票された実績を有しておりまして、昨年7月の参議院議員通常選挙におきましては1,205人、10月の富山県知事選挙におきましては1,010人の有権者の方が期日前投票を行っておられまして、町全体として投票率が低下傾向にある中で、この期日前投票制度が広く有権者の皆様に定着しているものと認識いたしております。  議員ご提言のとおり、有権者への利便性を基本にこれまで以上に投票しやすい環境づくりに配慮し、期日前投票所につきましては、従来の役場庁舎4階会議室から1階東側の会議室に仮設設備を行いまして、投票の秘密の確保や施錠設備など管理体制を整え、期日前投票所とする予定で準備を進めております。また、上市第1投票区における投票所につきましては、昨年暫定利用いたしました森元町公民館から別の場所へ移動することを選挙管理委員会において既に決定いたしており、投票所としての広さや利便性、周辺環境など総合的に検討するほか、投票の秘密の確保など適正に管理執行できる施設の確保に向けて、慎重に議論を重ねておりまして近く決定できるものと考えております。  選挙管理委員会といたしましては、有権者の皆様に投票しやすく、適正な管理執行が確保できる投票場所について、関係の皆様と鋭意調整してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 85 ◯副議長(岡部光雄君) 酒井消防署長。             〔消防署長 酒井春夫君 登壇〕 86 ◯消防署長(酒井春夫君) 議員ご質問の、救急の現状と対応についてでありますが、現在、上市町での過去1年間の救急車出動状況はどうであったかでありますが、平成14年では584件、平成15年では605件、平成16年では655件と年々出動件数が増えてきており、1日当たりの出動件数では1.8件になっております。  まず最初に、搬送先の病院別の件数ですが、かみいち総合病院が断トツで多く484名、県立中央病院49名、富山市民病院33名、富山赤十字病院26名、済生会富山病院17名、厚生連滑川病院10名、富山労災病院5名、富山医薬大病院4名、藤木病院、長谷川病院、流杉病院がそれぞれ各2名、そして国立富山病院、富山協立病院、中川病院、緑ヶ丘病院では各1名で、合計638名の搬送となっております。  次に、診療科別でありますが、診療科別区分による把握はしておりませんが、救急隊が現場にて負傷者の状態から判断し、担当医師との連絡を取っており、急病に関しては主に内科で、次に脳外科であり、一般負傷、交通では整形外科、外科、脳外科が主な連絡先となっております。ただ、急病、交通、一般負傷その他の人数につきましては、急病では412名、交通73名、一般負傷105名、その他48名で、同じく638名となっております。  次に、かみいち総合病院から他の病院への転院状況についてでありますが、昨年1年間で34件の転院となっております。  また、万が一、同時に救急と災害が発生した場合についての対応の質問でありますが、現在の通常勤務体系を申し上げますと、日勤者を含めて10名対応で、夜間においては7名としております。救急車の依頼要請があった場合においては3名で対応しているところであります。  また、救急車で町外病院の搬送については、時間がかかることから職員の非番招集を行い、火災、災害、救急などの同時出動に備えております。さらに、火災警報、台風情報などの状況によっては当番職員の増員を図り、万が一の災害に備えているところであります。  以上であります。 87 ◯副議長(岡部光雄君) 中川病院事務局長。            〔病院事務局長 中川行孝君 登壇〕 88 ◯病院事務局長(中川行孝君) 当直時間中の転送件数につきましては、当直医が専門外の患者さんのため初期治療を行い、指定されました第2次救急医療機関に転送されました例は平成16年度中は5件でございます。今ほど、酒井消防署長から答弁のございました34件という転送件数の中には、入院中の患者さんの転送件数も含まれております。  また、平成16年度中当院で時間外診療を受けられました患者さんにつきましては6,568人、このうち土曜、日曜、祝祭日に受診されました方は4,196人でございます。診療科別では内科が最も多く1,607人、全体の38.3%、次いで小児科の800人、19.1%でございます。  内科医が土曜、日曜、祝祭日の日直当直を担当することはできないかとのご指摘でございますが、現在18名の医師がローテーションを組みまして日当直を行っておりますが、労働基準法の第41条の宿日直の許可条件の中で、宿直は1人1週間に1回、日直につきましては1カ月に1回とされております。現実的に内科医が月4週の場合8名、5週の場合は10名いないと実現しないこととなるわけでございます。  また、患者数が多いということと一刻を争う重篤な患者さんであるということとは別でございまして、内科医、外科医につきましては、当直の日以外も含めまして365日オンコール体制を整えておりますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。 89 ◯副議長(岡部光雄君) 11番 伏黒日出松君。 90 ◯11番(伏黒日出松君) それぞれご答弁ありがとうございました。  一部を除きまして、比較的私の希望に沿ったようなご答弁でございまして、町民の皆さんもやれやれと思っておられるんじゃないかと思います。  そこで、1番目の災害のことでございますけれども、今ほどの松本課長はどちらかというと町の管理者側ですけれども、住民の皆さんからすれば、やはり一番怖いのはぐらっときたときに、どこへどういうぐあいに避難をすればいいのかという避難場所の指示徹底、そして応援はわかるんだけど多少規模によりますが、一般的な例としまして、3日間ぐらいの避難所での生活の最小限のものを持ち出すというマニュアルをつくってやるべきではないかと思うんです。例えば、私は自分の頭の中で想定をしてみているので、一応町内をまとめて、神社、広場、学校に避難せいとこう言いますけれども、情報がうまく伝達されるかどうか、そこでうまく町からの情報がくるかどうかわからんですよ。そうすると、こちらから携帯電話をもって役場の司令塔である総務課の係に電話して、「現在○○に避難しているがどうしたらいいのか、次の対応はどうか」ということで指示を仰がなくてはならんと思うんです。その体制をつくってもらいたいと思うんです。だから、その情報源はやはり携帯電話しかないと思うんです。  それで、おとといもそういう話が出ておったんですが、町民サイドとすれば、事故が起きた場合は、安全に素早く避難するということで80%目標達成されると思うんです。あとは徐々にまた情報をもらいながらやるんですが、そこで、この前もいろいろ講演があったそうですけれども、活断層の話もよろしいですが、住民サイドとすれば、ぐらっときたときに果たしてどうしたらいいのかということで、でき得れば一番の貴重な経験をされた山古志村の職員の方に来てもらって、北アルプス文化センターで町民の皆さんの時間のある方に来ていただいて、そのときに一番困ったことは何かと、そのためには日ごろからどうしておかなければならんがかと、そういう話が聞ければ、一番の危機管理の大きな勉強になるということなんで、11月に新しく災害防止訓練をやられるそうですが、時間がたつといろんな状況、選挙もありますので、できるだけ早くやってもらいたいという熱望があるんです。そのためには、役場のほうでも十日町市の人あるいは講師派遣を依頼されたけれども、それどころではないと現地では言っておられるんですが、町民サイドとすれば、先ほどからくどいようですけれども、本当に経験したこと、何が一番困ったか、そのために平生からどうしておかなければならんのかということが我々町民のために一番いいんじゃないかという話も聞いてきております。これは私の初めからの持論でございますけれども、そういうことを踏まえて基本的にどういう考え方なのか、急な話で申しわけありませんけれども、助役さんあたりが行って見てこられたという話ですが、どういうことだったのか。町民の皆さんは何を一番しなければならんか。あるいは、夜にヘッドライトをつけて、そういう懐中電灯を準備しておかなければならんとか、小学生が立山登山をするとき、必要なものが書かれたマニュアルを見て、本人、親が一生懸命持たせてやっていると。そういうことから始めなければ、本当の危機管理や意識が開拓されんがでないかと思うんです。  先ほど、総務課長はその立場立場ででかいことを言われましたけれども、そういうことも必要ですけれども、急に実際起きたときに町民の皆さんが「次はどうすればいいがか」と。だから、私は各町内で訓練されるのであれば、朝5時ぐらいから災害が起きたという想定で各避難所へ集まって情報を待つとか、時間的に朝の食事の時間だからおにぎりを炊いたり、あるいはワカメの味噌汁を食べるとか、そういうところまで訓練をしないと。だから、昨日、一昨日も言っていたんですけれども、各町内で婦人会が中心になって、いざという場合に炊き出しの準備ぐらいしておいてもいいがでないかという話も出たんです。私はそのとおりだと思うんです。  それから汚い話で申しわけありませんが、トイレの問題ですが、特に私たち旧町の場合は住宅が密集しているからトイレを済ませる場所がないんです。そういう場合はどうするのか。横に上市川のでかい川がありますけれども、そういうところに簡易便所ができるのかどうか。村部の場合は宮川地区や青出地区などは水は今でも自噴しています。しかし、これも地震の災害によってはその水脈が断たれる場合もあるんですね。そういう水の問題とトイレにつきましては、村部の場合は裏の畑に行って済ませることもできますが、我々町は一切できませんので、そういうことを踏まえたその地域地域に応じた避難生活のアドバイスということも必要じゃないかと思うんです。情報提供と同時に、こちらから情報をもらうようなシステムをどう対応するのか。  私がいつも総務課長に言っているように、災害が起きたときにあんたが司令塔だから、夜中1時、2時にぐらっときたときに気がついたときは真っ暗だと。道路に出てみれば、道路はでこぼこで車で走れられないというとき、どう責任感を全うするがかと言うたら、私はマラソンやっとるから10分や15分で来るがだと言われるけれども、そういう訓練もしてみにゃならんね。現実にそういうことを想定したら怖くて大変だと思いますけれども、しかし、ないという保証はないわけなんでして、そのための危機管理というものを意識しながら、町民の皆さんにも上手に話をしてもらいたいと思うんでございます。  あといろいろありますが時間がなくなりました。その点だけ念を押しておいてくれという話でございましたので、総務課長、ひとつあなたの現在考えておられること、これからの災害についてどうするか、私は半年に一遍ぐらいという想定でいかないとこの危機管理意識の問題は解決しないのではないかと思いますけれども、お願いします。 91 ◯副議長(岡部光雄君) 松本総務課長。             〔総務課長 松本喜二君 登壇〕 92 ◯総務課長(松本喜二君) 伏黒議員さんの安心で安全なまちづくり対策の中での、防災、災害の発生時についての再質問にお答えをさせていただきます。  災害に対する危機管理、備えといったことで、議員さんから大変貴重なご提言をいただいたと思っておりますが、私どもは議員さんと同じような気持ちでこの町を守るために災害が起きたときにどうあればいいかといったことを考えておりまして、これまでもいろんな自然災害、風水害や地震、いろいろあるわけでございますが、教訓として我々に聞かせていただいておるのは、何よりも地域の皆さん方がお互いに助け合って、隣近所あるいは町内会で助け合って、自分の身を守ったり財産を守ったりすることが非常に災害に有効だと、人命の救助には非常に効果があったということを聞いておるわけでございまして、そういった点で先ほども申しましたけれども、本年に入りましてから各町内会長さんや区長さん方に大変お世話になりまして、全町で100の自主防災会、100%の世帯で組織化できたという形ができたわけでありまして、先ほども町長からこのことについては答弁申し上げておるわけでありまして、その自主防災会の今後の活動が、町において災害を少なくするための、町民の皆さんの命を守るための、最も基本的な役割といいますか機能といいますか大事なことだろうと思っておるわけでありまして、そうした意味で、私どもも今後はしっかりと防災行政を進めてまいりたいというふうに思っておりますが、各地域におかれまして、自主防災会を中心に自分の身は自分で守る、地域は地域で守るというような自助、共助というものをしっかりやっていただいて、町は公助という立場で手の届かないところ、町でなければできないところをしっかりやっていきたいというふうに思っております。  これまでも毎月の町報で、災害のために大きくページを割いていただいて、一人一人の防災力を高めていただくため、身近な防災の点検、避難の心得10か条、議員さんもご指摘になりましたけれども非常持ち出し品はこんなものということで、例えば食料品や水は3日分用意をしていただくということ、あるいは生活用品、防災用品、それから町の避難施設の一覧表といったものも町報に載せて、毎年防災の日に町民の皆さんが災害への備えを滞りなくできるように、町としてもこれまでも広報したつもりでございまして、これからは、なお一層災害に対する備え、危機意識というものをしっかりやっていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 93 ◯11番(伏黒日出松君) どうもありがとうございました。 94 ◯副議長(岡部光雄君) ここで10分間の休憩をいたします。                               (午後14時28分)         ────────────────────────                               (午後14時38分) 95 ◯副議長(岡部光雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。             ◇  永  島  光  枝  君 96 ◯副議長(岡部光雄君) 5番 永島光枝君。              〔5番 永島光枝君 登壇〕 97 ◯5番(永島光枝君) お疲れと思いますが、よろしくお願いいたします。  小泉政権の自立自助努力の声かけのもと、「庶民のさまざまな要望にすべて行政が応える時代は終わった。行政改革には痛みが伴う」と言い、住民の暮らしを支える施策切捨てが進められています。その一方、「都市再生」の名のもと、都市圏では都市再生本部が設置され、大型プロジェクトの推進拡大が位置づけられてきました。  国際競争に勝つために都市再生が必要と宣伝され、大都市圏における国際交流、物流、物流機能の強化や国際文化公園都市の形成などと都市にお金の流れが集中する仕組みがつくられ、過剰な公共投資が不良債権を生み、私たち国民にそのしわ寄せが押し寄せています。  今、地方に住む私たちは、地方の立場で国に追随した行政ではなく、住民要望に応える行政へと切り替えていくことが求められています。  そこで、住民が基本的な生活を営むために欠かせない生活用水の取排水の完備は保障されてしかるべきと考えますが、今日、農業排水路とされているところの自己負担はどういう目的で課せられてきたのか、その理由をお伺いいたします。
     次に、公道沿いの除草を町民がボランティアで行っている際に、機械が石をはね、人や車などに対して被害を与えた場合の補償はどのようになっているのかお伺いいたします。  3番目に、学童保育の改善についてお伺いいたします。  少子化対策として、政府も放課後児童クラブの拡充に力を入れると表明してきました。上市町では他市町村に先駆け、学童保育の実施に取り組んでいただいたことは高く評価したいと思います。  しかし、リストラ・合理化の進行により上市町でも共働きが増えていること、さらに、女性の働き続けたいという願い、新興団地の造成による人口増などによって学童保育への要望が強まっているのが実態です。例えば宮川小学校では、教室1つのみを使い、平均40名の利用です。子どもたちの元気な叫び声が飛び交うというよりも、狭いところに40名がひしめき合っているというのが実態で、子どもたちも指導員もストレスを受けざるを得ない状況です。指導員は3名配置2人体制ですが、内と外の対応が十分でないため、不安を抱えながらの勤務になっています。ロッカーの数も18個しかなく荷物の置き場所にも困っています。場所を広げること、ロッカーの数を大幅に増やすことが早急に必要と考えますがいかがでしょうか。  また、相ノ木ふれあい館では利用する児童が増え続け、ふれあい館での利用児童は 38名、残りの児童25名は相ノ木小学校の図書室を利用しています。狭い図書室の空きスペースにじゅうたんを敷いての利用であり、これではせっかくの図書室の機能にも影響があるのではと思います。相ノ木校区は児童数が増加しており、現在のふれあい館では基本的に面積が足りず、増築する必要があるのではないかと考えるものですが、所見をお伺いいたします。  なお、現在学童保育のない、例えば陽南校区でも実施してほしいという保護者の声がありますが、学童保育未実施のところで調査をする考えはないでしょうか。  また、長期休業中(夏、冬、春の休み)の開所についてお伺いいたします。  現在の開所時間は10時から6時となっていますが、勤務の関係上、朝8時には玄関前に子どもが来て待っている状況があり、保護者も指導員も心を痛めています。開所時間を早める考えはないかお尋ねいたします。  以上、よろしくお願いいたします。 98 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 99 ◯町長(伊東尚志君) 農業用排水路の自己負担についてという項目にお答え申し上げます。  農業用排水路整備における受益者負担金の目的と理由についてでありますが、公園や県道、町道のように不特定多数の人が利用できるものとは性格が違い、用排水路沿線の限られた受益地区の人しか利用できないものもありますし、また、その水を使って生産活動をし生計の一助にされているものでもございます。  このため、事業費を国・県費や町費のような税金だけで賄おうとすると、利用しない人から見るとかえって不公平を生じてまいります。つまり、医療費や下水道分担金、保育料費と同じように、用排水路整備によって受益を受ける農家の皆さんに事業費の一部を負担していただくもので、地方自治法の規定によるものであります。  なお、この用排水路には管理者がおりまして、水の配分につきましてもちゃんと決められておりますので、他者が勝手にこれをいじくるというわけにはまいらない性格のものであります。そして、確かに不特定の雨水、排水や生活雑排水を受け入れておりますが、それを受けない農業用排水路は皆無といっても過言でないというふうに思っています。  それで、国、県、町では事業によっては70%から95%まで補助申し上げているものでありまして、そのように視点を変えてみていただくと、何でも無料ということにつきましては町の財政が立ち行かないのは自明の理でございまして、ぜひ、応益の負担についてのご理解をいただきたいと、こう願うものであります。  あと、2点の問題については担当課長から申し上げますが、学童保育の現状と改善について、これはなかなか興味のある問題ですが、くれぐれも忘れてならないのは、子どもたちを中心にいかに考えるかということでありまして、親の都合ばかりも言っておられないということをご理解いただきたいというふうに思っております。  質問の趣旨につきましては理解しておりますので、直さなければならんところはちゃんと直しながら、きちんとやりますのでご理解いただきたいというふうに思います。  担当課長から説明させます。 100 ◯副議長(岡部光雄君) 西野健康福祉課長。            〔健康福祉課長 西野 洋君 登壇〕 101 ◯健康福祉課長(西野 洋君) 永島光枝議員の学童保育の現状と改善についてのご質問にお答えいたします。  現在、町では放課後児童健全育成事業として、こどもの城で59名、相ノ木こどもふれあい館で56名、宮川放課後クラブで40名、南加積放課後児童クラブで20名の計4カ所で175名の児童をお預かりしております。  なお、宮川放課後クラブにつきましては小学校の空き教室を利用し、また、相ノ木こどもふれあい館では、小学校の図書室と2カ所に分かれて開設をしておりますが、宮川放課後クラブでは、プレールームのほうも学校の了解をいただきまして活用させていただいているところであります。  そこで、大規模化している宮川放課後クラブの施設整備ということでありますが、小学校の敷地内での新設でありますとか、相ノ木ふれあい館の増築のご提案でございますが、宮川小学校のほうでは、現在、給食材料等の搬入路がございますし、また、相ノ木ふれあい館におきましては、敷地内に児童の遊び場や遊具等を確保する必要がございますので、新設・増築等については困難でありますのでご理解を賜りたいとお願いを申し上げます。  次に、未実施のところでの開設希望調査につきましては、議員ご承知のとおりこどもの城は平成7年から、宮川放課後クラブは平成9年から、相ノ木こどもふれあい館は平成10年、南加積放課後クラブは平成12年に、それぞれ希望調査を踏まえて開設をしてまいっております。  新たに開設する場合には、児童福祉最低基準の規程がございまして、まず職員の配置は有資格者が望ましいとされております。児童が少なくても常時2人の勤務体制を取りながら、行事等によりましては3人が最低でも必要となります。こういうことから、まず職員の確保とともに実施の場所の選定、設備の整備、これらを勘案の上、希望調査の実施を含めまして、今後、学校のほうと協議をしていきたいというふうに考えております。  ちなみに陽南小学校では、既に、学校側のほうで1回調査をされておりますが、その時点では希望はゼロでありました。去る5月7日の段階で2回目の調査があったようでありますが、この段階での希望は7名というふうに伺っておりますが、これらのことを踏まえまして、今後、協議をしてまいりたいというふうに思っております。  3つ目の、長期休業(春、夏、冬休み)の開所時間につきましてであります。  午前8時ごろから開所してほしいという要望でありますが、登校時期、通常の学校にお通いの段階では、毎朝午前7時半からの学校生活ということが定められております。また、3期休業期間につきましては、午前8時半から午前10時まで家庭での学習時間として、外出は午前10時からという決まりを身につける意味合いとされているところでありますので、8時からの開所につきましては、現在の10時ということでご理解を賜りたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 102 ◯副議長(岡部光雄君) 牧野建設水道課長。            〔建設水道課長 牧野茂雄君 登壇〕 103 ◯建設水道課長(牧野茂雄君) 永島議員の2番目の、町民がボランティアで行っている公道沿いの除草中の事故に対する補償についての質問にお答えいたします。  町では、今年も主に交通量の多い幹線道路や手の届かない山間地道路について、業者や地元に委託し、さらに、直営作業員でも部分的に対応してきているところであります。  平成15年6月定例会で、碓井議員の公道の除草委託による農村の支援をという質問で、保険の手だてがならないかということでありましたが、現状では対応できる適当な保険がないと申し上げてきたところであります。  その後、作業中の表示物、ゴム製のカラーコーンを作製し、その一部を希望のあった地元へ提供してきたところであります。今後も恐れ入りますが、公道沿いの草刈を行っていただく際、事故のないよう十分気をつけていただきますよう関係の皆様にお願いするところでございます。  以上であります。 104 ◯副議長(岡部光雄君) 5番 永島光枝君。 105 ◯5番(永島光枝君) まず、農業用排水路の件でございますけれども、受益者負担といいますか、それの意味はわかります。  しかし、今、農家の方が作物の生産に必要な用水を確保して、それを耕地に供給するかんがい作用。それから今度は、作物が必要としない余分な水を耕地外に排除する、こうしたことを行っているということ自体が農家の方たちが地域を守っているという、自分たちが利益を受けているというよりも利益を提供している、住民の皆さんにいいことをしてあげているという考えのほうが、私は現在にはマッチしているのでないかと思うわけです。  今、地球の温暖化や公益的機能の価値が、たくさんの方に認められている時代だと思います。そして、人と地域を潤す、そのために農家の人たちが川掃除をしたり、常に水を見、そして、地域の人たちのお役に立っているというのが、現在、だれからも認められている状況ではないかと思うんですが、それを受益者負担。農業排水路といいましても、純粋に農業用だけを排水するそういった農業用排水路というのは、現在、少ないのではないかと思います。やはり、住宅地を通って、農業地帯を通って、それからまた下のほうでは住宅地に入っていく、これは生活排水路と何ら変わりがないのではないかと私は考えるんですけれども、こうした点、それこそ、今、食料危機とか環境の崩壊、あるいは生命の危機といった状況を、仕方がないから行き着くところまで行くのを待っているというような考え方ではなくて、やはり、地球環境を守ったり食料危機を守ったりと、こうしたところに少し支援をしていただく、そういう考えがないのか改めてお伺いいたしたいと思います。  次に、公道沿いのボランティアの方の草刈の事故の補償についてなんですけれども、先ほど、課長のほうからも碓井議員の答弁はお答えにはならなかったんですけれども、あのときには、事故が起きた場合には公的に負担するのが当然という、1回目の質問のときには、そういう答弁がありました。そして、2回目の質問のときには、何かいい保険があったら考えてみたいと、こういうふうにおっしゃっているわけなんですけれども、今も「ない」というだけではなくて、どうしたらそういう保険が使えるのか、またやれるのか、そういうことを考えていただきたいと思います。例えば、農業委員とか区長さんにちょっとお手数をかけるようになると思いますが、そこに委託をした状態で草刈をやっていただくということで、あらかじめ大体の人数を定めておいて、そうした保険を利用できるような方法をぜひ考えていただきたいと思います。  それから、学童保育に関しましてですけれども、今、場所がないということなんですけれども、宮川の場合は中庭のほうもあると思います。それから、相ノ木のほうですが、学校のほうでの増築ということも考えられるのではないかと思うわけなんです。  私どもの県議が2月の県議会において、学童保育のことを質問いたしましたところ、県のほうの回答をちょっとご紹介させていただきたいと思います。  「これまで、地域の事情に応じた適切な整備が行われますよう、大規模化自体は児童の指導上や子どもの集団として望ましい規模からしますと望ましくないと考えている。県としては、今後も市町村からの要望や相談があれば、施設整備や運営の補助を行うことを支援、助言していきたいと考えている」とこのように答弁がされております。  それこそ、少子高齢化といって、ただ少子高齢化だから何かしなくてはいけないといいましても、実際面でこの学童保育というのは大きな役割を果たしていると思うわけなんです。こうした面で、ぜひ、県のせっかくのこういうことを利用していただいて、何とか少し考えていただきたいと思うわけなんですけれども、そのことに対していかがかもう一度答弁をお願いいたします。 106 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 107 ◯町長(伊東尚志君) お答えいたします。  受益者負担につきましては、あなたと意見は異なります。これは町の管理者として、受益者負担は応分の負担をいただかなければならんという考え方であります。これは、いたし方のないことでございまして、お許しいただきたいと思います。  それから、公道沿いの草刈のことですが、適当な保険があったら、また聞かせてほしいというふうに思っています。  3番目の学童保育のことですが、これは、学校のある施設をもっと開放すべきというふうに思っています。ある施設をよく使う、これからそういうことが知恵だと思っています。  聞くところによりますと、空き教室だけ、図書室だけという現状を今聞きまして、一体何を考えているのかといささか憤慨をしておるところであります。何で学校を地域のために開放しないか、これは当たり前のことなんです。ここに仕事をしておりますと、よく2時ごろになると「用事のない子どもは早く帰りなさい」とこう言っておる。時代の要請からして、何で学校からそういう早く帰さなければならんのか、もっと学校で子どもたちが勉強するなり、遊んだり、のびのびとさせてやったほうがいい。僕はそういうふうに思うんです。そこで、先生の負担になっては困るわけですから、その分の人の応援をしようということであればこれはまた話は別でございますので、なぜそうやらないか。それこそ、縦割りでいっているという現状を聞きましたので、教育委員会とよく相談をさせてもらいたいというふうに思っています。  私のところの学校はどこの学校といえども、日はたっておってもそんなに無茶苦茶な学校はありませんので、この施設を有効に使う方法をもっと考えるべきだというふうに思っておりますので、そのようにお答えさせていただきたいと思います。 108 ◯副議長(岡部光雄君) 5番 永島光枝君。 109 ◯5番(永島光枝君) 学童保育のはうは、場所の点についてはよろしくお願いいたします。  あと、早朝の開所時間についてなんですけれども、私からちょっと提案をさせていただきたいと思います。例えば、ヤングリーダー制度というので、中・高・大学生のボランティアの活動を朝の時間帯に入れていくということ。そして、指導員の方の勤務条件とか待遇面で悪化させないということを配慮していただいて、ぜひ、ヤングリーダー、将来、学校の先生とか保育園の先生になりたいという生徒さんもおられると思うんですが、そういう人たちの実践の場としてでも、こういう制度をぜひつくっていただきたいと思います。  それと、残念ながら農業用排水路の件なんですけれども、今、7割から8割を負担しているという場所もあるということですが、農業振興地でないところで住宅地を通って、そして一部農業、田んぼが少しあるんですけれども、その後にまた住宅地を通る、そういう場所がなかなか役場のほうに言いましても、これまでやはり自己負担が2割5歩というどんどん高い値段になってくるんですけれども、そういう返答しかいただいてはいなかったんですが、そういうところというのは、当然、生活排水路として無料でやっていただけるわけですね。そこのところをちょっと確認しておきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 110 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 111 ◯町長(伊東尚志君) お答えいたします。  農業用水には必ず管理者がおりますから、管理者の責任というのはあるわけです。それから、管理者の許可なしに私ところが整備するわけにはまいりません。  ただ、今、おっしゃった中の話で、町では用悪水路という形で整備をさせていただいておるところがあることも事実です。それに、該当するかどうかということは、場所によりましてあるわけですが、方法としてはそれに該当すれば建設水道課のほうで担当いたしますのでご理解いただきたいとこのように思っています。  学童保育の開所時間の話でありますが、提言があったようでありますが、私は最初に申し上げましたとおり、子どものためになっておるかということなんです。ただ、そういうことであれば、夏休みをやめたほうがよっぽど手っ取り早いということがあります。何のために夏休みがあるか、何のために冬休みがあるか、これはやはり子どもたちのことを考えてあるわけでありまして、別に先生のことを考えてあるわけではないんです。今の場合でも、普通どおり子どもを拘束してかかれということであれば、夏休みをやめたほうがよっぽどいい。僕はそういうふうに思います。子どものために夏休みはある。大いにその夏休みを平生できない野外活動、自分の弱いところを補習する、自分で計画を立てて夏休みを過ごす、冬休みを過ごす、そういうところに僕は意義があるというふうに思っています。したがいまして、何から何まで学校と同じように8時半から拘束しなければならんというものではないというふうに思っております。そんなことで、子どものために10時からだということをご理解いただきたいというふうに思います。 112 ◯副議長(岡部光雄君) 暫時休憩をいたします。                               (午後 3時06分)         ────────────────────────                               (午後 3時11分) 113 ◯副議長(岡部光雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。             ◇  碓  井  憲  夫  君 114 ◯副議長(岡部光雄君) 9番 碓井憲夫君。              〔9番 碓井憲夫君 登壇〕 115 ◯9番(碓井憲夫君) 最後の質問になります。いい答弁を明確にいただきまして、早く終わりますのでひとつよろしくお願いいたします。  地元農家を連携した「学校給食の日」について最初に質問いたします。  子どもは、かつてない困難な環境にあります。その1つは子どもの食生活です。週何回もカップラーメンで食事を済ませる子ども、朝食をバナナ1本で済ませる子、好き嫌いが多く、野菜嫌いな子も増えているそうです。心温める手作りの食事を味わう機会が減退しています。食は愛情であり、食は心を育みます。食の面から子どもを守る、そうした面においても、学校給食の果たす役割は大切です。  上市町の学校給食は全国でもすぐれたものです。安上がりを優先した給食センター化が各地で進んでいる中で、上市町は学校独自の給食を守っています。子どもたちに自ら土に親しみ、野菜を生産する体験の場と生産物を食べる場を提供されています。中でも、野菜づくりの盛んな校下の南加積小学校は、食育・給食活動の全国大会で農林大臣賞の時の次賞をいただいたこともあります。伝統があるのです。  さきの3月議会で永島議員の地産地消、学校給食の質問、その後、私が住まいする南加積校下の何人かの野菜農家の方、農協関係者からも意見が寄せられました。南加積校下で学校給食に地元野菜を取り入れることは考えられないだろうか。もちろん簡単に進むわけではありません。しかし、何としてもやろうという立場に立てば、知恵も出る、協力者もあらわれるものです。議会質問に対して反応があり、意見が寄せられ懇談が始まっている。ありがたいことです。  各学校単位ではなく、教育委員会が全町一律の給食献立メニューに組んでいる現状の中で、地元農家と連携した校下独自の給食に取り組むには、教育委員会としても相当の支援、後押しが必要です。このことに対して支援ができるかどうか、可能かどうか質問いたします。  次に、平和の問題に移ります。  平和の大切さ、ありがたさが改めて見直される昨今ですが、世界に誇るべく日本の平和憲法をなきものにしてしまおうという動きが急速に強まっています。議会ではこのたび、戦争の傷跡が現在も鮮明に残されている沖縄を訪問いたしました。米軍嘉手納基地の視察では、ガイドさんの説明は次のとおりでありました。「戦争と背中合わせの沖縄。長さ70メートル、700人が乗れる軍用機が800キロメートルの太平洋をひとっ飛び。イラク戦争、緊迫感がありました」。米軍住宅の視察の折には、「家賃だけではなく、水道、電気代も無料、うらやましい限りです。私たちの税金の一部が使われています。家を空け、外出しているときもクーラーはつけたままだそうです」。以上はこれは私の説明ではなくて、バスガイドさんが説明されたことですけれども、大変身につまされる沖縄の現状が伝わってまいりました。  ひめゆり平和祈念資料館では、次の展示がされておりました。「夢見る年頃のごく普通の明るい青春」を戦時色に塗りかえた「戦争と教育」、その過程が展示されています。「1945年3月23日、ついに米軍の沖縄上陸作戦開始。学園から240名が戦場へ動員されました。私たちに何の疑念も抱かせず、むしろ積極的に戦場に向かわせたあの時代の教育の恐ろしさを忘れていません」と展示説明してあったのが、とりわけ印象に残りました。  今朝の北日本新聞にも、上市町でこの沖縄戦で九死に一生を得た住民の方が、沖縄戦の記録を冊子にして、今、皆さんに交付しているということが載っておりました。  上市町では平成7年9月22日、議会で「非核平和都市宣言」を全会一致可決いたしました。平和を守る行政が求められている昨今でもあり、「非核平和宣言上市町」の広告塔の設置について質問いたします。よろしくお願いします。 116 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 117 ◯町長(伊東尚志君) それでは、碓井議員の質問にお答えいたします。  「非核平和宣言上市町」の広告塔の設置についてでございますが、議員が申されたとおり、広島、長崎に原子爆弾が投下されてから戦後50年を機に唯一の核被爆国であり、そこに住む自治体として、このような悲惨な出来事が二度と起きないよう平成7年9月議会におきまして「非核平和都市宣言」が宣言されたところであります。  この間にも、インド、パキスタンや北朝鮮など近隣諸国におきまして、核実験や核開発の報道がなされるなど核の分散化が進み、一段と核に対する脅威が増してきているのも懸念をいたしているところであります。  このような背景を踏まえ、国では平成15年に外部からの武力攻撃に対処するための基本的事項を定めた「事態対処法」が、さらに平成16年には武力攻撃事態等において国民を保護するための「国民保護法」が制定されるなど、武力攻撃事態等に備えてその対応がなされてきているところであります。  今年度は、戦後60年の節目を迎えるに当たり、この機会に決意を新たにし、非核平和宣言の趣旨を踏まえて町の広報紙、町の公式ホームページでの掲載やケーブルテレビなどを活用して広く住民の皆様にPRするなど、核兵器の廃絶、恒久平和の実現に向けて周知を図ってまいりたいと考えておりますのでご理解を賜りますようお願いを申し上げたいと思います。  なお、私の町はこのことについては全町民挙げて取り組んできておるという経過があります。前に話しましたとおり、そのことで昭和44年だったと思いますが、ちょうど青年団をやっていた時分でありまして、私と当時の婦人会長の伊藤セキさん、それからもう一人土肥庄太郎さんと町の派遣によりまして長崎に行ってきた記憶があります。ただ、私どもの町を挙げての崇高な願いと思って行ったわけですが、向こうでは原水禁、原水協ですか、いろんな各種団体のにらみ合いみたいな世界で、何をやっているのかなという感じを鮮明に受けてきたことを覚えております。やはり一本化して挙げて、この運動に取り組まなければならんという趣旨からいいまして、上市は正しいことをやっておるというふうに思っていまして、この気脈は営々と築いていかなければならんというふうに思っておる次第であります。  以上であります。 118 ◯副議長(岡部光雄君) 水原教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 水原寛文君 登壇〕 119 ◯教育委員会事務局長(水原寛文君) 地元農家と連携した学校給食の日についてでございますが、地域で生産されました農産物を給食メニューの中に食材として取り入れました「地域学校給食の日」の実施を充実していきたいと考えておりますのでご理解を賜りますようお願いいたします。  以上でございます。 120 ◯副議長(岡部光雄君) 9番 碓井憲夫君。 121 ◯9番(碓井憲夫君) お疲れで端的な答弁なんですけれども、やはり、もう少し時間もありますのでちょっと煮詰めてみたいと思います。  上市の学校給食は、先ほど言ったように伝統があって、学校は単独で子どもたちに温かいものをつくって食べさせている。実際、里いもを収穫したり、植えたりしてやっているということを各学校がところによって取り組んでいるということは評価できると思うんです。
     ただ、これをさらに前進すると、さきの議会で、これは町長答弁だったんですけれども、永島議員が地産地消の質問をしたら、難しいとか、そういうものを学校給食に間に合うほど地域の人は野菜もつくっておらんだろうというような答弁だったんです。それに対して、野菜農家の方から熱心にあったんです。例えば、どのような声があったかというと、「自分が苦労してつくったスイカが2,000円で売られていても自分には600~700円しかこない。こういうのは学校給食に自分は持って行きたい」とか、それと一生懸命やっているので、「教育委員会に言っても無理ながで農協にやらせるようにしたらどうか」とか、「農協はもうちょっと頑張ってもらわにゃあかん」と、これは農協ともかなり関連のある方が言われるんです。農協にもっと農業のことに真剣にさせないといかんとかね。  また、野菜農家の方は「もっと、おらっちゃと一遍懇談して一緒にやらんか、一回集まらんか」ということで集まりを持っていただきまして、それで「このことに熱心な学校からも呼んでこんか」という話になりまして、かなりこれは盛り上がっているんです。私は、これはすごくいいことだなと思います。  それと相前後して、学校に生徒が不審者に声をかけられたから、その防犯をつくらないかということで老人クラブの中心の方に、防犯で子どもを守るという運動が南加積でも各地でも起きているわけですけれども、やはり、そのとき私は非常にご苦労なことだけど警察の人と一緒になって子どもを見回りたいと、何でこういうことをしないといかんようになったのかということのもっと根本を考えないといかんと思うんです。もっと、農家の田んぼにも畑にもいろんな人が出ていて子どもと和気あいあいの地域の交流、地域の商店が南加積でもかつて3軒あった店が今1軒だけになって、その1軒もなかなか苦労している。こういうことがもっと以前のように復元すれば、不審者が声をかけたとか、子どもを見回って一緒に帰らなければならないとか、これが昔はこういうことはなかったんです。やはり見回り隊ももちろんご苦労ですけれども、そのことと同時に、もっとこういう地域の輪を、子どもの給食をどうするか、子どもの放課後をどうするか。さっき、町長は、夏休みはいらないんだということだったですけれども、それほど地域は疲弊しているんですよ。夏休みにかつては、私や町長のころは、僕の上に上級生がいっぱい徒党を組んであるいて子どもが子どもを守っていた時代と今は違うんです。上級生もどこか塾へ行っておらんと。今で育英中学ができて町外の学校まで行っておられる、子どもがいない時代なんです。それほど、夏休みまで学童保育をやらないとだめだと、かといって私らのときも夏休みは子どもがたくさんいましたけど、自主的にそろばんをやったり、校下で自主的にやったんですよ。  そういう理想は大事ですけども現実はどうなっているのか、その現実を地域の人が「おらも野菜を提供するから、おらの野菜も使ってくれ、おらのスイカも使ってくれ」と。それと教育委員会の状況をよく聞いたら、栄養士さんが1人で全校のメニューをつくっていると、かつては学校ごとにメニューをつくっておったこともあると思うんです。こういう現状と教育委員会の栄養士さんのご苦労、それと献立のご苦労、それとだんだん安くしなければならないから大量に仕入れなきゃならないと、同じ物を仕入れなきゃならないという現状もよくつかんでいまして、私も地域の野菜農家の方と富山の野菜市場へ朝5時に行ってまいりました。私のところの校下からも、その富山の野菜市場へ野菜を入れておられる方もおられて、まず、できるできないでなくて、実際、現場を踏んでやろうじゃないかと、こういう運動が今起きているわけです。これをやるには、来月、再来月じゃなくて1年かけてやろうということで、私らは考えております。  ですから、やれない理由、例えば保険がないと草刈もできないと、やれないというのは簡単なんで、どうすればできるのか。「あんたたち、こうしられ。地域でこういうものをつくられ」と。例えば、「地域でそういう野菜をやろうという輪をつくられ。そしたら役場も後押ししますよ」とか、一緒に汗をかこうという姿勢でそういう運動を進めていってもらえば、もっともっと役場と住民との信頼関係も深まるし、やがて見回り隊もいらなくなるんじゃないかと、このように思うんです。  次に、平和の問題です。  町長は、かつて、上市町は町ぐるみでやって経過があると言われましたけれども、ここに1995年「非核平和都市宣言」に対する請願書の原本を焼いて持ってまいりました。(実物を示す)これはすばらしいものなんです。どういう請願かといいますと、代表が戸田幹隆さん、福井博史さん、この方は亡くなっておられますね。それと民生委員の酒井唯一さん、それと労連の伊東政信さん、内山太一さん、内山節子さん、金森さん、これは円徳寺の住職です。国谷さん、これは小児科医(医師会)、住吉聖雲さん(仏像彫刻師)、高尾千代光さん(美術会)、宝嶋洋子さん、当時の母親クラブの連絡協議会とみんな署名があるんです。谷吉行雄さん、鍋谷澄子さん、林鋭雄さん、山本富さん、柳瀬節子さん、柳瀬徹さん(区長会)この人たちが連名で署名を集めて、そして請願しておられるんです。紹介議員は、今、亡くなられた山本豊一さん、島作範雄さん、大先輩の議員さんです。これが町ぐるみで請願をして全会一致で可決されて、この文章の中に「上市町は戦争の悲惨さを子々孫々に伝え、平和を守る行政を行う」と、こういうふうに書いてあるんです。核兵器の廃絶も緊急に世界に訴えると、こういうことになっているんです。その後、上市町は平和を守る行政を行ってこられたかどうか、ちょっとよく見えないんですけれども、この方たちはコンサートもやり、写真展もやり、手作りの広島の原爆の演劇もそこでやっているんです。住民がこれだけの努力をしてきているわけです。だから、町もこれだけのことをやっているのは、県下でもそんなにないですよ。お付き合いで非核平和都市宣言を上市がやった後に立山がやりましたけれども、立山はお付き合いでやったとは思いませんけど、上市がやったからやらんかというような感じだと私は聞いているんですよ。この上市町が、立山は鉄塔があるんだけど上市はないと。聞いたら台風で倒れるかもしれんと、そんなことを言ったら全部鉄塔を取ってしまわなければあかんようになってしまうんですよ。これをやはり、何でも安易に倒れたらまたつくればいいんで倒れないものをつくると、こういう粘り強いものをやらないと、インターネット上で流すというのは、それはそれでやっていただきたいですけれども、もう一踏ん張りしてほしいなと思います。  それでこの平和の問題、今、憲法第9条が「もう自衛隊があるんだから、要らんがでないか」とか、「あれ、なくしてしまわんか」とか「自衛隊はもうイラクに行っているじゃないか」とか、こういう感じで現状と合わなくなっているということで、軍事力を持たないという憲法第9条をなくしてしまおうということが、国会議員の数の何と95%の人がそういう方向に流れていると。あとは住民投票で過半数いけばいいという段階になって、国会に今回出すとか出さんとかになっていますが、これは大変なことではないかなと、沖縄を見ていても思います。  今、憲法第9条があるから、かなり自衛隊がイラクへ行っていても、あそこでドンパン始まっていないわけです。水の支援とか人道支援とか、これは憲法第9条が大分歯どめになっているんです。この点について、これから憲法第9条の恐らく住民投票が近々始まってくるのではないかという状況なんですけれども、伊東町長のこの憲法第9条に対する考え方、これをお聞かせ願います。 122 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 123 ◯町長(伊東尚志君) 碓井議員のご質問にお答えいたします。  まず、食の問題でありますが、地元からそういう声が上がっておるということでありまして、願ってもないことであります。そういう声が上がることを、実は待っておったということでございまして、町でできる支援につきましては、その勢いを見て相談させていただきたいと、こういうふうに思っております。  次に、憲法第9条のことについてどう思うかと、こういうことであります。  私は、憲法そのものについては、前文は示すとおりすばらしいものだと思っております。そして、今日、ここまで来たのも憲法をよりどころにしておったからだというふうに思っております。  しかし、そういう憲法といえども未来永劫というものではありませんで、厳しい枠を設けながら改正する場合については軽々にはできないという歯どめをかけながら、今日来ておることも事実です。この憲法のすばらしいことは幾つかあります。「主権在民」ということをきちんとうたっておる、そして「基本的人権の尊重」「平和主義」の3原則をうたって戦争をやらないんだということを明確にうたっているところはすばらしいことでありまして、どんな形のものになろうとこの3原則は取り込まれていくものだというふうに思っております。  そこで、憲法改正の主なところまで突き詰めていいますと、皇位継承だとか、あるいはまた、基本的人権の中で近ごろ個人情報の問題だとか、それはついで足したような話だと思いますが、最後はやはりこの9条をどうするかということだろうというふうに思っています。  軍隊は持たないということで、戦力は保持しないということを第2項で言っているわけでありますが、自衛隊の現状を見まして、これは戦力でないというほうが実はおかしい。しかし、この前文においても生存権というのがちゃんと与えておるわけでありますから、やはり国を守る、自分たちの生命・財産を守るということも大きな国の責務であるというふうに思っています。  そういう関係をきちんと明確にしようというのが憲法改正論者の意見だというふうに思いますが、私もその意見については、いかなる世界においても自分たちの生命・財産を守るという生存権の権利というのは大事なことでありますから、その備えをするということについて戦争を放棄するということと全然別だと思いますが、ちゃんと備えはしておく必要があるというふうに思っています。現実に自衛隊を見て軍隊でないというほうが、今日おかしいことになっておる、私はそのように考えております。  したがいまして、新しい枠組みをきちんと決めて整備するという意見には賛成だというふうに思っておる次第であります。そうかといって、軽々にこの問題を議論をしないで、国民の前で明らかにしないで、人気投票のような形で国民投票をとるようなことは厳に慎まねばならないというふうに思っています。賛成者の意見、反対者の意見、どんどん戦わせて、時間を置いて国民投票に付すべきだというふうに思っておる次第であります。  以上であります。 124 ◯副議長(岡部光雄君) 9番 碓井憲夫君。 125 ◯9番(碓井憲夫君) 町長は、ここであまり憲法第9条の問題を深く論議するつもりはないんですけれども、生命・財産を守る義務とか、例えば、憲法には当然、防衛権、自衛権はあるんです。それと、軍事力をもって解決するというのは憲法で否定しているわけです。防衛権、自衛権は憲法にもあるんです。それと軍事力とはまた違うので、そこのところはまた別の機会に論議をしたいと思います。  最後に、これは答弁は要りませんけれども、町長は午前中の質問に対して、第6次上市町総合計画を今後も引き続き、今までやってきたし今後もやりたいということを答弁されましたですね。この第6次上市町総合計画を、町長はたまに忘れておられるんじゃないかなというときが、残念ながら答弁の中でよくあるんです。  私は、この総合計画はいつも座右の銘にして見ながら議会答弁に臨んでいるんですけれども、例えば、この第6次上市町総合計画の69ページにはこういうふうに書いてあるんです。「地元農産物を地域住民が消費する地域内経済循環の仕組みづくりに向けて農業者と商業者が連携して研究を進めます」と書いてあるんです。これができたのが5年ほど前です。「地域住民が地元農産物を地域住民が消費する地域内経済循環の仕組みづくりに向けて」と、これは地産地消なんです。これに対して、「農業者と商業者と連携して研究を進めます」と、これは私どもも何回も質問してまいったことなんですけれども、さっき言った農協も野菜農家もそれとこういった商社、例えば、上市でいえば藤田さんとか、こういう人たちが連携してどうやって地域内経済循環をやるかということが5年前に書いてあるんですけれども、このことがどのように今まで研究されてきたのか見えてこないし、さきの答弁でもこのことが見えてこないと、見えてこない以上は私も期待するのをやめて、こっちでやって、お膳をつくって食べる状態にしてやっていただこうと、このように役場は当てにしたいんだけれども、ある程度、9割やって最後にこれを食べてくださいというふうに自分でやらなければだめだなというふうに思っている次第であります。  以上で終わります。 126 ◯副議長(岡部光雄君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 127 ◯町長(伊東尚志君) はっきりしておかなければなりませんが、予算書を読んでいただければ些細なことではありますが、それぞれ蔬菜協会、野菜協会、里いも部会、それからリンゴ部会、それぞれに応分の町としてもできることの予算を組んで応援をさせていただいておるわけでありまして、誤解のないように、何もやっていないということにつきましては反論をしておきたいと思います。  ただ、その中で碓井議員のような皆さんが中心になって、一つの地域おこしのさらに一歩進んだものをやられるということになりますと大変ありがたいことでありまして、私もそういうものができれば放っておきませんのでご安心をいただきたいと、こういうふうに思います。  以上であります。 128 ◯9番(碓井憲夫君) これで終わります。 129 ◯副議長(岡部光雄君) 以上をもって、一般質問及び質疑を終わります。  これをもって町政一般に対する質問及び提出案件に対する質疑を終了いたします。              議案の常任委員会審査付託 130 ◯副議長(岡部光雄君) 次に、ただいま議題となっております議案第61号から議案第75号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 131 ◯副議長(岡部光雄君) 異議なしと認めます。よって、議案第61号から議案第75号までは、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。      ◆◆◆ 請 願 の 常 任 委 員 会 付 託 ◆◆◆ 132 ◯副議長(岡部光雄君) 次に、日程第2 請願についてを議題といたします。  本定例会に受理した請願は、お手元に配付の付託表のとおりであります。  受理した請願については、所管の常任委員会に付託いたしましたので、ご報告いたします。       ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 133 ◯副議長(岡部光雄君) 以上で本日の日程は終了いたしました。      ◆◆◆ 次  回  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 134 ◯副議長(岡部光雄君) 次に、次回の日程を申し上げます。  明16日は各常任委員会を開催いたします。  次回の本会議は17日に再開し、諸案件の審議を行います。       ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 135 ◯副議長(岡部光雄君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 3時43分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....